今回のテーマは「種から野菜を好きになる」です。
こんにちは!「野菜ソムリエプロ」「冷凍生活アドバイザー」「江戸東京野菜コンシェルジュ」「メンタルフードマイスター2級」の増田智子です。
このコラムでは『野菜を好きになるには、野菜に興味を持つのが一番!』をテーマに、「へえ、野菜って面白いね!」と思ってもらえるような、簡単に実践できるヒントをお話しています。
コラムの後半では、今が旬!の野菜を使った簡単レシピもご紹介します。
まだまだ……じっくり観察してみよう
前回はブロッコリーのつぼみをクローズアップして観察してみたのですが、
さて、今回はなんでしょう?
すぐにわかりますね(笑)。真っ赤なトマトを横に切ったところです。
よーく見てください。
大きいトマトにもミニトマトにも小さな種がいっぱい!
日頃、食事をしているときは気にならないと思うのですが、こんなにたっぷり種が入っていたんですね。
そして、ピーマンやキュウリやカボチャにもこんなに!!
カボチャやピーマンの種は取ってしまうことが多いと思うのですが、キュウリはよーく見ると、食べられる部分に薄く白い種があります。
なんだかかわいい!!と思ってしまうのは私だけでしょうか?
特にピーマンの種。横に切ると断面がお花みたいに見えるんですよね。
縦に切ったり、横に切ったり、切り方の角度で野菜の断面の見え方も変わってきますね。
おもしろい!
種がある。いのちがある
野菜にはなぜ種があるのでしょう?
野菜は植物だから、種を蒔いて、育てて、収穫されて、みなさんのキッチンに来ているんですね。
野菜は食材で、ごはんの材料。
だけど生きている。
種がついているのを見ると、
「いのち」をいただいているんだなあと感じます。
さて。料理のときに捨てちゃうピーマンの種、土に蒔いたら芽が出るのでしょうか?
たぶん無理です(笑)。
理由は、子孫を残せるほど、種が十分育ちきっていない状態で収穫してしまうから。
私たちが食べたい部分は、その状態のほうが柔らかくておいしいから。
なので、
料理するときに取り除いたものをそのまま植えても、育てて収穫することは残念ながらできません。(完熟しているカボチャなどは例外)
でも!
「ちゃんと種があって、いのちがつながっている」ということを、観察しながら感じてくれたらうれしいです。
ほかの野菜にも種があるかな?どんな種は食べられる?
お子さんとお話ししながら、探してみてくださいね。
ちなみに、この写真はマスカットの種を芽が出た葉っぱと一緒に撮りました。
じつは果物の種は、蒔いてみるとけっこう芽が出ます!果物は成熟した状態で出荷されるものが多いのです。……この話はまた改めて。
ミニトマトを使ったデザートレシピ
今回は、旬の野菜ミニトマトを使ったレシピをご紹介します!
ミニトマトの冷たいデザート(調理時間5分:冷凍する時間をのぞく)
材料
・ミニトマト・・・お好きなだけ
・練乳・・・適量
作り方
① ミニトマトはへたを取って洗う。
② 冷凍保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。
③ 凍ったミニトマトを水の入ったボウルに入れて皮をむく。★お手伝いPoint
(びっくりするほど簡単にツルリと皮がむけます!楽しい!)
④ 器に盛りつけて、練乳をかける。★お手伝いPoint
「★お手伝いPoint」のところは、小さいお子さんでもできます。
ミニトマトを冷凍させるだけでシャーベットみたいなデザートが完成です!
トマトの酸味と練乳の甘味が合わさってお子さんも大好きな味に。
わが家の定番おやつです。
トマトはサラダはもちろんのこと、煮込み料理、炒め物、トマトソースやケチャップなどいろいろな料理で使うことができる優れた食材です。
旬の時期にたくさん手に入れたら、使いきれない分は冷凍してみてください。
デザートにも煮込み料理にも使えますよ♪
次回も、野菜って面白い!と思えるお話をします。