今回のテーマは「食事時間を楽しくする絵本」についてです。
こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。
みなさんはお子さんといつ絵本を読みますか?
わが家では、寝る前に絵本を読むルーティーンがあります。繰り返し同じ本を読むことで、反応が変わったり、文字に興味をもったり。子どもの成長がわかるコミュニケーションツールだなと感じています。
絵本を活用することで、パパ・ママのお子さんの食事に関する悩みを軽くして、食事時間がもっと楽しくなるよう、今回はわが家の工夫をお話しします。
食卓から離れて、絵本を読もう
「食事に興味がない」「食べるのが遅い」「よく噛まないで食べる」「ごはんよりもお菓子やジュースを好む」「食べすぎる」……。
子どもの食事に関する悩みは尽きませんよね。
食事のたびに声をかけることに疲れてしまい、食事時間が憂鬱になってしまうことも。
そんな「食事時間に疲れたパパ・ママ」へは、まずは食卓から一度離れてみましょうとお話しています。そして、「絵本」を通してパパ・ママの想いを伝えたり、子どもの声を聞いてみたりすることをおすすめしています。
食事と絵本は一見つながりがないように思えますが、私はこれまで何度も絵本に助けられてきました。
子どもとの食事時間に悩みをもつ方に、ぜひ手に取っていただきたいおすすめの絵本をご紹介します。声がけ例と合わせて参考にしてみてくださいね。
『おやさい めしあがれ』
作:視覚デザイン研究所 絵:高原 美和
「めしあがれ!」の、繰り返しの言葉で、親子のやり取りが楽しめる絵本です。
「子どもの感性を育む絵本」として作られ、本物そっくりの食べものがページいっぱいに散りばめられています。
思わず食べたくなるようなイラストと、登場する食材の豊富さも魅力。『おやさい めしあがれ』では22ページの中に、なんと約70種類の野菜が描かれています。
また、旬の食材や季節の食事についても同時に学ぶことができます。
この『めしあがれ』シリーズは、お野菜のほかに、お弁当、パン、フルーツ、お菓子をそれぞれテーマにした全5種類があります。
お子さんの興味のあるものや、話題にしたいテーマから選んでみるのもいいですね!イラストが中心で文字は少なめなので1歳ごろから楽しめます。
ゆび指しを覚えたばかりの次男は「うぅ~!!」と言いながら、かぼちゃやにんじん、にこにこお顔がついたおにぎりをゆび差して、興味津々。
私と長男でそれらをつかむマネをして、一緒にモグモグ……。
「めしあがれ~パクパクパク~!」
そんな声掛けとともに一緒にモグモグ、親子で頬張っています。
この絵本のいいところは、なんといっても繰り返し食材に触れ合うことで、自分から「食べたい」という気持ちを引き出してくれるところ。
わが家では食事に誘っても、遊びに夢中でなかなか食卓へこない長男のきっかけ作りに大活躍しています。
メニューに使った野菜と同じ食材のページを開いて、「○○はどーこだ!」と野菜探ししながら食事に誘導します。
野菜探しという遊びをすることで、これから食事が始まることが無理なく理解できるようです。
ほかにも、絵本の中には楽しい仕掛けがたくさん。動物や虫の絵探しの要素も盛り込まれ、親子で夢中になれる絵本です。
まもなく4歳になる長男は、自分で読むことにも挑戦できるようになりました。「一緒に」「自分で」という読み方で長く楽しめる1冊です。
『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』
作: 村上 八千世 絵: せべ まさゆき 出版社: ほるぷ出版
今日のウンチはどれかな?と、食事と排泄を楽しく学べる1冊です。
うんち、おしり、おなら、そんな言葉でいつまでも笑っていられるお年頃ですよね(わが子だけではないはず 笑)。
この絵本はタイトル通り、うんちを「うんぴ・うんにょ・うんち・うんご」の4つの状態に分けて紹介しています。
クスッとしてしまうようなネーミングですが、体調や食べたものによってうんちの状態が変わることを知り、食べものとうんちの関係について、子どもが興味をもつきっかけになる本です。
息子がはじめてこの絵本を読んだのは、2歳を過ぎたころでしょうか。
本を読んだ後、自分の「うんち」を一生懸命に眺めていた息子の姿をよく覚えています。
当時は「うんにょ」や「うんぴ」という響きに興味を持っていただけでしたが、次第に食べたものが自分のカラダやうんちにどんな働きをするのかを、絵本を通して理解できるようになりました。
「今日は”うんち”だったね!お野菜いっぱい食べられたからだね」
「よーく噛んだら、”うんにょ”にならないよ!」
「ジュースは1回にしておこうね。飲みすぎると”うんぴ”がぴーっと出ちゃうかも!」
「カチカチ”うんご”にならないように、トイレはガマンしない方がいいんだよ!」
こんな会話を子どもとしています。
この絵本を読み始めてから、食事の食べ方について子どもに話す際、“どうして”という理由付けを「うんち」の状態を使ってスムーズに伝えることができるようになりました。
毎日のうんちチェックを習慣にすることは、こどもの体調管理にも役立ちます。
「今日はどんなうんちだった?」
そんな会話から子どもの体調の変化を把握するきっかけにもなります。
うんちをすることは決して恥ずかしいことではありません。小学生になっても、きっと家族の会話のきっかけになるはずです。
食事のお悩みはそれぞれ。
もし食事時間に疲れたら、一度キッチンから離れてみませんか?
悩みを解決するには、料理のメニューや食卓の環境を変えるだけでなく、絵本を活用するなど、さまざまな角度からのアプローチが必要かもしれません。
みなさんの食卓が笑顔で過ごせる時間へと変わっていきますように!
LINE無料相談はこちら
アプリ限定情報や最新キャンペーン情報を
いち早く通知でお届けします!📲