こんにちは!「harenohi_factory」パーティスタイリストの浦岡裕子です。このコラムでは、幼児期でも親子で一緒に楽しめるイベントや、小さいお子さんとできる工作をご紹介しています。
今回のテーマはひな祭りです。
ひな祭りが近づくと、お店のディスプレイは桃色をはじめとしたパステルカラーで彩られるようになり、「そろそろ春が来るなぁ」と実感が湧いてきますよね。
女の子がいるおうちはもちろん、男の子だけのおうちでも春の行事としてひな祭りを楽しむ方もいるのではないでしょうか?
それもそのはず、ひな祭りは本来、女の子だけのお祝いごとではなかったようです。もともとは災いが降りかかりやすい忌み日である「上巳(じょうし)の節句」の風習が始まりでした。
「流しびな」と言って、紙や藁で作った人形(ひとがた)に身代わりとして災いを引き受けてもらい、川や海に流していたそうです。今も流しびなの風習が残る地域もありますよね。
その人形が女の子に馴染み深い「人形遊び」につながり、やがて女の子の成長を願ってひな人形を飾るようになったともいわれています。
そんなルーツがあるので、ひな祭りを女の子だけの行事ととらえずに季節行事として食べものや遊びを楽しむのもいいですね。
今回はひな祭りのルーツでもある「人形遊び」を楽しむアイディアを考えてみました。身近にある端切れ布で洋服を作りますが、針を使わないので小さなお子さんがいても安心して遊べます。
縫わずにカンタン!和風着せかえひな人形
材料
★おうちにあるぬいぐるみ
*高さ20cmくらいの大きさだとお子さんも遊びやすいです
★40cm×30cmくらいのサイズのお好みの布を好きな枚数
*使う布は自由に選んでいただいて大丈夫ですが、ひな人形には和柄の布がおすすめです。無地の布も用意すると、重ねたときの組み合わせの幅が広がります。最近は100円ショップで上に紹介したようなサイズの布が豊富にそろっているので気軽に手に入りそうです。
★ハサミ
★マジックテープ(シールタイプのものを使うことで、針を使わず工作できます)
*「マジックテープ」は株式会社クラレの登録商標です。この記事では面ファスナーのことを、より広く知られている「マジックテープ」と表記しています。
作り方
① 端切れ布を半分に折る
② 写真のように、折った布の裏と表にマジックテープを貼る
※テープを貼る位置は、ぬいぐるみの大きさに合わせて着せながら決めます
③ ぬいぐるみに着物のように重ね着させて、マジックテープでとめる
いろいろな布で着せかえの組み合わせを楽しもう
マジックテープを貼った布をたくさん用意して着せかえ、色や柄の組み合わせを楽しみましょう。
着物には「前合わせ」という襟の合わせ方のマナーがあり、基本的には「右前」で襟を合わせるのがルールです。
本来、おひなさまのパートナーであるおだいりさまは、おひなさまのような着物ではなく束帯(そくたい)といわれる着物を身に着けますが、この遊びではおひなさまと同じように着物を重ねた衣装としています。
そういったお作法をこの機会に教えてもよいですが、まずは遊びとして自由に着せかえる楽しみを味わってもらうのもいいと思います。
マジックテープで布を合わせてとめる動きは、ボタンを穴にかけたりはずしたりする作業よりも難易度が低いので、小さなお子さんの指先の器用さを育む第一歩としても役に立ちます。
着せかえ遊びで余った布やもう使わなくなってしまった布は、マジックテープをはずして、ひな祭りの料理を並べるときにお皿の下に敷くのがおすすめです。和の雰囲気作りに活用してくださいね。
おひなさまってどういう風に作っているの?おすすめの絵本
今回のひな人形の衣装は、おひなさまの十二単をイメージしています。
十二単は日本に昔からある正式な装束(衣服)で、何枚もの衣を重ねた色や柄のグラデーションが美しいですよね。
おうちでおひなさまを飾ったり、幼稚園や保育園で見たりする機会もあると思いますが、「おひなさまってどんな風に作られているのかな?」という仕組みを親子で一緒に知るのも楽しいです♪
大人も意外と知らない、おひなさまの作り方がよくわかる絵本を紹介します。
ひなにんぎょうができるまで
(写真:田村孝介ほか 監修:人形の東玉 出版:ひさかたチャイルド)
人形作りの工程が実際のリアルな写真とともに詳しく描かれた絵本です。今回ご紹介した着せかえ遊びの際に読んであげると、より楽しめるかもしれませんね。
おひなさま以外にも、ひな壇に登場するさまざまな人形や調度品の意味、ひな祭りの由来などもわかりやすく書いてあります。
ひな祭りについてお子さんと一緒に知る第一歩としてもおすすめです。
絵本や遊びを通して、日本ならではの四季の行事をぜひ楽しんでみてくださいね。
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