今回のテーマは「なかま探しで野菜を好きになる」です。
こんにちは!「野菜ソムリエプロ」「冷凍生活アドバイザー」「江戸東京野菜コンシェルジュ」「メンタルフードマイスター2級」の増田智子です。
このコラムでは『野菜を好きになるには、野菜に興味を持つのが一番!』をテーマに、「へえ、野菜って面白いね!」と思ってもらえるような、簡単に実践できるヒントをお話しています。
コラムの後半では、旬の秋野菜を使った簡単レシピもご紹介します。
なかま探しにチャレンジ!
では、さっそくですがクイズを出してみますね。ぜひお子さんと一緒にどうぞ!
「みなさーん!このやさい、しっていますか?」
そう、まゆげが「ピーマン」で、鼻が「なす」。口が「きゅうり」。茶色のお目めが「じゃがいも」で、赤いほうがトマトですね!
ここからは、大人も一緒に考えてみてくださいね。
この5つの野菜のうち、4つは実は「なかま」なのです。さて、どれでしょう??
図鑑で調べてみよう
こんなときに、ぜひ参考にして欲しいのが『図鑑』です。
まだ字が読めない小さなお子さんでも、写真や図がいっぱいでカラフルな図鑑は眺めていても楽しいもの。
わが家のおすすめは『小学館の図鑑 NEO 野菜と果物』です!
例えばトマトなら、たくさんの種類の写真と説明があって、トマトが育つまでのことや葉っぱや花の写真。どこで生まれていつ日本に来たのか?……などの情報がたくさんあります。子どもが野菜に興味を持つきっかけにもなるはずです。
なかま探しの答えは?
さあ、野菜の図鑑を片手に先ほどのクイズにもどってみましょう。なかまの野菜はどれでしょうか?
野菜にはいろいろな分類の仕方があるのですが、今回注目すべきは「科目」です。
野菜は「〇〇科」という形で分けられています。
トマトのページを見てみると、トマトは「ナス科」とあります。
つまりトマトとなすは、同じナス科でなかまなんですね。
ほかにはどうでしょう……?
じつはピーマンとじゃがいもも「ナス科」です!
先ほどの写真のうち、きゅうりだけがナスのなかまではなく「ウリ科」でした。
花をみてもらうともっとわかりやすいです。
こちらは、なすの花。
そして、こちらがトマトの花。
真ん中がツンととがっていてかわいい!ナス科の花はみんな似た形をしています。
ほかにはキャベツ、だいこん、白菜、小松菜、カブは、みんな「アブラナ科」のなかま。
にんじんは「セリ科」。にんじんが苦手な人は、同じセリ科のセロリ、ミツバ、パクチーなども苦手かもしれません。どれも少しクセがありますよね。
野菜にはどんな「なかま」があるんだろう?
どんな風に育つんだろう?
そんなことを考えながら、お子さんと図鑑を読んでみるのもいいですね。読書の秋の本リストに、ぜひ野菜・果物図鑑も入れてみてください♪
焼き芋の簡単デザートレシピ
今回は、旬の野菜「さつまいも」のレシピを紹介!スーパーの店頭でもよく見かける「焼き芋」を使ったスイートポテトです。
材料
・焼き芋・・・300g(市販でもOK)
・バター・・・10g
・練乳・・・小さじ2(はちみつでも代用可。ただし、1歳未満のお子さんはNGです)
・卵黄・・・1/2個分
作り方
★は小さいお子さんでもできる「お手伝いPoint」です。
① 焼き芋は縦半分に切って、中身をスプーンですくってボウルに入れる。★少しくらい皮が入っても大丈夫!
② フォークで荒くつぶす。★少し電子レンジで温めると作業しやすいです。
③ バターを入れてなじませ、練乳も加えて混ぜる。(焼き芋の甘味に応じて練乳は加減してください。なくてもOKな場合も)
④ 好きな形に丸めて、卵黄を塗る。★
⑤ オーブントースターで10分ほど焼く。
さつまいもはじっくりと火を通すとでんぷんの糖化が進み、甘くなります。焼き芋を家で作るときは、電子レンジ加熱よりオーブンで時間をかけて焼くのがおすすめです。でも、やっぱり売っているものを買ってくるのが一番ラクですよね。
さて、ここで ”さつまいもメモ” です!
サツマイモは、何科でしょうか?
答えは「ヒルガオ科」。アサガオやヒルガオと同じなかまなんです。
花もアサガオと似たトランペットのような形ですが、本州では花が咲くことは少なく、野菜作りを長年している友人にも聞いたのですが、実物を見たことはないそうです。
まれにしか咲かない、さつまいもの花も図鑑に載っています。ぜひ調べてみてくださいね!
芽が出てしまったサツマイモをコップに入れて育ててみました!すくすくと育つ様子を眺めていると癒されますね。
この葉っぱ、じつは炒めて食べるとおいしいんですよ。
次回も野菜って面白い!と思えるお話をします。ぜひ楽しみにしていてくださいね。