今回のテーマは「子どもが好きな魚レシピ」です。
こんにちは!「管理栄養士」「ジュニア野菜ソムリエ」の稲尾貴子です。
幼いころのカラダづくりには、バランスのよい食事が大切ですが、中でも良質なたんぱく質や脂質(DHA)が豊富な魚の栄養は重要です。
特にDHA(ドコサヘキサエン酸)は、魚の脂質に多く含まれる必須脂肪酸のひとつで、脳の神経細胞の主な成分になります。記憶力アップや学習効果の向上など、脳の働きを高めてくれるんです。
幼児期には、できるだけ魚料理をたくさん食べてほしい!……けれど、魚料理が苦手というお子さんも多いですよね。
子どもが魚料理を苦手だと感じる理由は、主に3つあります。
★骨があって食べにくい
★パサついた触感が飲み込みにくい
★独特の生臭さが苦手
そこで今回は、魚が苦手な理由別に工夫した、子どもでも食べやすい魚料理を3つご紹介します。これらはどれも保育園で人気のメニューです。
子どもが好きなお魚① 鮭のピザ風焼き~骨の少ない魚を使った時短レシピ~
鮭、ぶり、かれい、たらなど切り身で売られていることが多い魚や白身魚は、比較的骨が少ないのでおすすめです。部位の中でも小骨が少ないところ、例えば尾びれ側をお子さん用に取り分けるのもいいですよ。
鮭を使ったとても簡単なピザ風焼き。フライパンに並べて約10分焼くだけ!カラフルな見た目とチーズの味わいでパクパク食べられます。
材料 4人分
・鮭(または白身魚)・・・4切れ
・塩・・・少々
・チーズ(溶けるタイプ)・・・100g
・ミックスベジタブル・・・適量
*鮭はあらかじめ骨の下処理済みで売られている「骨なし」を購入します。そうでない場合は、ピンセットや骨抜きなどで骨を取り除きます。身を指でなでて、チクチクする箇所に骨があります。
作り方
① 鮭に塩で下味をつけ、フライパンに並べる。
② チーズ、ミックスベジタブルを乗せ、中火で蓋をして約10分焼く。
③ 中まで火が通っていれば完成。
子どもが好きな魚② 白身魚のクリームソース~パサつく触感をクリームでカバーした時短レシピ~
パサパサとした触感を解消して食べやすくするには、クリーム煮でとろみを補うのがおすすめ!なめらかなクリームソースが魚の身を包み込んでくれます。
たまねぎときのこの甘みがたっぷり溶け出した「うま味たっぷりのソース」がおいしい、白身魚のクリームソースです。
炒めた野菜に小麦粉・バター・牛乳などを加えるだけなので、ホワイトソースから作らなくてもOKな時短レシピです。
材料 4人分
・白身魚・・・4切れ
・塩・・・少々
・酒・・・大さじ1
・サラダ油・・・大さじ1/2
・にんじん・・・1/8本
・たまねぎ・・・1/2個
・えのき・・・1/4袋
・しめじ・・・1/2袋
・バター・・・20g
・小麦粉・・・大さじ1
・コンソメ・・・1個
・牛乳・・・1カップ
・生クリーム・・・1/2カップ
・塩・・・小さじ1/2
・こしょう・・・少々
作り方
① 白身魚に塩、酒で下味をつけてフライパンで焼き、お皿に取り出しておく。
② 同じフライパンに油をひいて、食べやすく切ったにんじん、たまねぎ、えのき、しめじを加えてさらに炒める。
③ バター、小麦粉を入れて焦げないように炒めながら、コンソメ、牛乳、生クリームを加えてサッと煮る。
④ 塩こしょうで調味し、①の魚の上にかけて完成。
<和風きのこソースにアレンジ!>
クリームソースの③の工程の際に、代わりに和風だしの素(顆粒タイプ)、水、薄口しょうゆ、水溶きかたくり粉を加えてサッと煮ると、和風きのこソースになりますよ。
子どもが好きな魚③ さばのカレー揚げ~カレー粉で魚の生臭さを打ち消す時短レシピ~
魚を調理する前に塩や酒で味付けをして冷蔵庫で30分程度置く(下味をつける)ことで、魚特有の臭みが軽減されますが、それでも生臭さが気になるときは、カレー粉を使ったレシピがおすすめです。
カレーの香りで臭みを打ち消し、スパイシーな香りが食欲を増進してくれます。
いつものから揚げの衣にカレー粉を加えて揚げるだけ!苦手なはずの魚臭さがない、カレー風味のから揚げです。
材料 4人分
・さば(または白身魚)・・・4切
・塩・・・少々
・酒・・・大さじ2
・かたくり粉・・・大さじ3
・カレー粉・・・少々
・揚げ油・・・適量
作り方
① さばに塩、酒で下味をつける。
② かたくり粉とカレー粉をよく混ぜあわせ、①の魚に付けて180℃の油で揚げる。身が浮いてきて、全体がきつね色になるまで待つ。(身の大きさや調理環境にもよりますが、5分程度が目安)
③ 盛りつけて完成。
いろいろな魚で幼児食をアレンジしてみよう
今回紹介した3つの料理は、いろいろな魚でおいしく調理していただけます。おすすめは「たい」や「さわら」などの白身魚です。
「たら」は食感や臭いなどにクセがあるのですが、ピザ焼きやクリームソースなら食べやすくなります。
また、「メルルーサ」などの深海魚はクセや臭みがないうえに、身もやわらかくて食べやすいので、保育園ではよく使用していました。
「鮭」はどの料理にも合い、骨をつよくするビタミンDや、DHAが豊富です。
「さば」「さんま」「ぶり」などはDHAが豊富な魚なので、幼児期には積極的に摂りたいですね。
一尾丸ごとで売られている魚も、スーパーの魚売り場によっては三枚おろし(フライ用)や頭と腹の下処理(焼き魚や南蛮漬け用)など、調理方法に合わせてさばいてくれるところもあります。
あらかじめ「骨なし」の商品を買うほか、プロに下処理をお願いするのもおすすめです。
骨・パサつき・臭みに注意すれば、どんな魚も食べやすく調理することができます。ぜひいろいろなお魚でアレンジして作ってみてくださいね。
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