病気のとき、どんな食事にすればいい?症状別ポイント「下痢・便秘」 〜 homealの専門家にきく🥕


今回のテーマは「子どもの体調不良と食事」(後編)です。

こんにちは!「管理栄養士」「健康運動指導士」の北島真理子です。

なにを食べさせたらいいのか悩む、子どもが病気のときの食事。前編の記事では「発熱中」「解熱後」に分けて、食材の選び方などのお話をしました。

後編は、腸に症状が出ている場合の食事について。「下痢」「便秘」それぞれのケースにおける考え方を見ていきましょう。

 

「下痢」のときの食事の工夫

子どもが下痢をしたとき、気をつけたいのが脱水症状。防ぐためにも、まずは水分補給に気を配ります。

食事には、できるだけ消化のよいものを食べさせてあげましょう。

 

下痢をしているとき

下痢が続くと体内の水分が失われ、脱水症状を起こしやすくなります。まずは水分を補給できるものを少量与え、様子を見ましょう

その後、下痢が悪化しないことを確認しながら、量を少しずつ増やしてこまめに与えます。

 

下痢がおさまってきたら

症状がおさまったからといって、すぐに普段の食事に戻してしまうと、下痢を繰り返すことがあります。まずは弱っている腸に負担がかからない、消化のよい食材を選びましょう

下記、①→②→③の順で食欲や便の回復状態を見ながら、ゆっくりと通常の食事に戻していきます

①食物繊維が少なく腸を刺激しない、具の少ない薄いみそ汁、スープ、整腸作用のある果物や野菜(りんご、にんじんのすりおろしなど)を食べさせる。

②消化がよく、エネルギー源になる炭水化物(おかゆ、おじや、煮込みうどんなど)を食べさせる。

③便を観察しながら、徐々に消化のよいたんぱく質(豆腐、卵、白身魚、脂肪の少ない鶏肉など)を加える。たんぱく質は腸粘膜の修復を促進します。

 

おすすめメニュー:りんごの葛(くず)煮

りんごはのど越しがよく、食欲がないときでも食べやすい食材です。水溶性食物繊維の「ペクチン」が豊富に含まれていて、整腸作用があります。

ペクチンは腸内で善玉菌を増加させます。水に溶けるとゼリー状に固まるため、下痢のときは腸壁を守り、便秘のときも水分のなくなった便をやわらかくして排便を促します

材料 幼児1食分

・りんご・・・1/4個(60g)
・水・・・大さじ2
・砂糖・・・小さじ1/3

水溶き葛粉
・葛粉(※)・・・小さじ2/3
・水・・・小さじ2

※葛粉はカラダを温める効果があります。ない場合は片栗粉での代用もOK

作り方

① りんごの皮をむき、芯を取り除いて、すりおろす。(食感がほしい場合は角切りなどもGOOD)
② りんご、水、砂糖を加え、弱火で煮る。
③ 水で溶いた葛粉(片栗粉)を加え、よく混ぜる。
④ やや透明になったら火を止めて完成。

 

避けたい食事

腸に負担をかける、以下のような食材やメニューはなるべく避けるようにしましょう。

★冷たいもの、糖分の多いジュース、みかんやグレープフルーツなどの柑橘類
★食物繊維の多いごぼう、いも類、きのこ類、海藻類、こんにゃくなど
★脂肪の多い肉や魚、揚げ物
★刺激の強い炭酸飲料や香辛料

また、牛乳はお腹がゆるくなりやすいお子さんは避けたほうがよいでしょう。成分に含まれる乳糖や乳脂肪そのものが、下痢の原因になることもあるからです。

 

「便秘」のときの食事の工夫

体内の水分が不足すると、大腸での水分吸収が多くなり、便が固くなります。そのため、便秘の際はまず水分をこまめに摂取することが大切です。

また、お腹の調子をよくするために、発酵食品や乳酸菌を含むもの、食物繊維の豊富な食材を食事に入れる「シンバイオティクス」も意識しましょう。

例えば、ヨーグルトにフルーツやオリゴ糖を加えて食べる、みそ汁にワカメやきのこを入れるなど、普段の食事で簡単に実践できます。

腸内環境を整えると感染や炎症の抑制にもよい影響をあたえます。

 

食物繊維の摂り方

プレバイオティクスを多く含む食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」に分類され、それぞれに違った特徴があります。この2つをバランスよく摂ることを心掛けましょう。

 

おすすめメニュー:切り干し大根のいり煮

切り干し大根は賞味期限が長く日持ちするので、常備しておくと便利な食材です。

皮付き大根の根(生)には、可食部100g当たり「食物繊維1.4g」が含まれますが、切り干し大根は「食物繊維21.3g」と大幅に含有量が増加します。
※『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』より

また、天日乾燥によってうま味が凝縮され、カルシウム、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2などの栄養価も高くなります。

材料

・切り干し大根・・・乾15g
・切り干し大根の戻し汁・・・1カップ
・にんじん50g
・油揚げ・・・1枚
・油・・・小さじ1
・だし汁・・・1/2カップ
・砂糖・しょうゆ・・・各小さじ1

作り方

① 切り干し大根を水で洗い、ひたひたの水に15分浸して戻す。軽く水気を絞って2cmに切る。
② にんじんは2cm長さのせん切り、油揚げは1cm角に切る。
③ 鍋に油を熱し、切り干し大根、にんじん、油揚げを炒め、だし汁と切り干し大根の戻し汁を加え、蓋をして15分ほど煮る。
④ 砂糖としょうゆを加え、さらに15分ほど煮含めたら完成。

大人が食べる際、薄味に感じた場合は後付けで調味料を足し、味を整えてください。

煮物の味に飽きてきたら、カレー粉を加えてカレー風味にしたり、ツナとマヨネーズを加えてサラダにしたりする方法もあります。

 

生活習慣を見直そう

便秘の場合、食事の内容に加えて「生活習慣」を見直すことも大切です。

寝る時間、起きる時間、食事の時間が不規則だと、排便のリズムが取りにくくなります。毎日できるだけ決まった時間を心がけ、特に朝食は抜かないよう、しっかりと食べましょう

おやつはフルーツやいも類を使ったデザート、雑穀を混ぜたおにぎりなどにすることで、無理なく食物繊維を摂ることができます

また、油脂は便のすべりを良くしたり、含まれる脂肪酸が腸を刺激するので、炒めものなどを適度に活用してみてください。

子どもが体調を崩すと、つい慌ててしまいがちですが、子どもの様子を見ながら、焦らず対応しましょう。もちろん症状に不安を感じるときは、きちんと診察を受けて、医師の指示に従って水分や食事をあげててくださいね。

 

いつでもLINEからご相談ください

幼児期は噛む力がよわく、「甘み」や「うま味」がつよい食材や食べ慣れたものばかり好んで食べたり、発達段階にあわない調理法や味つけの食材を好まなかったりすることがあります。またその日の気分や食卓の環境により、子どもの食欲は大きく左右されます。

お子さまの成長や発育段階にあわせて工夫しながら食卓に取り入れる中で、食べられる食材や好きな食材を少しづつ増やしていけるよう、homealはお子さまの"好き"を一緒に見つけていければと思っています。

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