今回のテーマは、「オーガニック野菜とふつうの野菜について」です。 こんにちは!「冷凍生活アドバイザー」「野菜ソムリエプロ」のみつはしさなこです。 「オーガニック野菜」と「ふつうの野菜」、どちらを買おうかと迷ったことはありませんか。特に小さなお子さんがいる方であれば、子どもにはよりカラダにいいものを選びたい、安心できる食材を選びたいと思う方も少なくないでしょう。 オーガニック野菜とふつうの野菜には、いずれも良い点があります。それぞれの良さを知ることで上手に野菜選びができるようになり、健康なカラダづくりにもつながります。ぜひ参考にしてくださいね!   オーガニック野菜とは 日本におけるオーガニック野菜とは、正確には「有機JASマーク」のついた野菜のことを示します。 有機野菜とは、化学農薬や化学肥料を使わずに栽培するなど、国で定められたいくつかの条件を満たして認定を受けたものです。 有機JASマークがついていない農産物には、法律により「有機野菜」や「オーガニック野菜」といった表示をつけて販売することはできません。 ただ、認定を受けていなくてもなるべく農薬や化学肥料に頼らずに栽培された野菜も多く作られています。また、ベランダ菜園や家庭菜園など家庭で消費する分をオーガニックな方法で育てている方もいますよね。。 このコラムでは、「有機JASマークがなくても、化学農薬や化学肥料を使わず栽培した野菜、自然由来の肥料を使った野菜」もオーガニックな野菜のひとつとしてお話します。   オーガニックな野菜の良いところ オーガニックな野菜には、大きく3つの良い点があります。 ・化学物質を体内に取り込む可能性が少なく安心できる ・自然に近い栽培方法なので環境への負担が少ない ・抗酸化物質(フィトケミカル)が豊富 化学農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜は、自然に近い安心感があります。 オーガニック野菜を作る際の工夫として、例えば害虫を防ぎたいときは害虫の天敵となる昆虫や微生物を取り入れたり、植物などの自然素材を活用したりします。 また、生育を良くしたいときには化学肥料ではなく、油かすや家畜の糞など動植物に由来する有機肥料を使います。 このようにできるだけ自然に近い方法で栽培するため、土壌環境への負担が少ないとされています。 また海外の調査では、化学農薬や化学肥料に頼らずに育てられた野菜は、雑草や病害虫の影響に対抗するため、結果的にビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質(フィトケミカル)が高くなるとの報告もあります。*参考資料:https://lib.ruralnet.or.jp/nisio/?p=3557 まめ知識:ベランダや家庭菜園の注意点 ベランダやご家庭の庭でする菜園は、オーガニックに近い野菜といえます。ただ、農薬などを使わずに育てられる反面でこまめな虫除けや病害虫対策が必要になります。 また、立地によってはホコリや排気ガスが気になる場合もあるかもしれません。 そういったときには、鉢植えにあったサイズの防虫ネットを被せておくと虫や塵対策になるのでおすすめです。 コラムの後半で、収穫した野菜の汚れをしっかり落とす方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。   ふつうの野菜とは? スーパーや八百屋さんで並んでいる野菜は、ほとんどがオーガニックではない「ふつうの野菜」です。 ふつうの野菜も作り手と買い手の健康が守られるよう「肥料取締法」「農薬取締法」「食品衛生法(残留農薬基準を設定」にて、厳しく定められています。 決して安全性に問題があるわけではありませんので、安心してくださいね。   ふつうの野菜のメリット ふつうの野菜には、次のメリットがあります。 ・食べたいと思ったときに、手に入りやすい・オーガニックな野菜より安価 ふつうの野菜は、スーパーや八百屋に広く流通しているので、オーガニックな野菜と比べて手に入りやすいです。価格も手ごろなので、作りたい料理にあわせて、その都度ほしい野菜が買えます。日々の食事に取り入れやすいことは、健康なカラダづくりにもつながりますよね。   それでも農薬が少し気になるときは……?  法律によって定められた一定の基準を満たしてはいますが、それでも農薬などが気になる方は、皮を厚めにむいて表面についた汚れや付着成分を取り除くといいでしょう。...
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