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保育園給食の鉄板技!子どもがパクパク食べる3つの調理ポイントと給食レシピ 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「保育園が実践している調理法について」です。 こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 わたしは以前、保育園栄養士として毎日園児の給食を作っていました。そんな中で「保育園の給食は食べるのに、おうちでは食べてくれない」というお悩みを持つ、保護者の方にたくさん出会いました。 やっぱり誰もがみな悩んでいるんですよね。 でも、まず知っていただきたいのは、子どもの好き嫌いや食べムラ・偏食などは、料理の腕とは関係がないということ。 「おいしくないから食べてくれないのかな」と落ち込んだり、「完璧な料理を作らなきゃ!」と気負ったりする必要はまったくありません。 初めて給食を作ったとき、保育園ならではの調理法にとても戸惑いました。 「こんな切り方をするの?」 「これも加熱をするの……!?」 と驚きの連続でしたが、それらはすべて、子どもにとって食べやすくするための大切な工夫だったのです。 今回は、そんな給食調理の鉄板技である3つのコツをご紹介します。ご家庭で実践できるカンタンなものばかりなので、ぜひお試しくださいね。 保育園給食 子どもがパクパク食べる3つのコツ ①   肉や魚は焼いてから切る 肉や魚を食べやすいようにと初めから小さく切りすぎると、火が通りすぎてしまい、硬くなったりパサついたりする原因になります。 焼いた後で切るほうが調理しやすく、時短にもなるんですね。火加減は弱火~中火でじっくりと加熱、薄力粉をまぶして焼くとパサつき防止に効果的です。 ★切り身魚1/2切れ程度に切ってから調理します。焼き上げてから、さらに小さく切ったりほぐしたりしてあげましょう。骨や皮も調理後のほうが取り除きやすいです。 ★鶏肉唐揚げ用サイズが適当です。1〜2歳児向けに小さくする場合は、加熱後に切るとジューシーさが保てます。 ★豚肉や牛肉薄切り肉がおすすめです。 ★ひき肉そぼろ状にするよりも、ハンバーグや肉団子のように玉ねぎやパン粉、たまごなどとあわせてまとめましょう。ほどよい弾力が出て噛み切りやすくなります。 すべてを一口サイズにするのではなく、あえて大きめに切ることで「かじり取る」ことや、「フォークやお箸で切り分ける」ことに挑戦させてあげましょう。 むずかしければ、後で切ってあげればよいのです。そのためにも、大きめサイズで調理することを意識してみてくださいね。 ②   野菜は種類によって切り分ける 野菜は硬さや食感がさまざまなので、種類によって切り方を変えるといいですよ。子どもにとって食べやすい切り方をご紹介します。   ★葉もの野菜ほうれん草・小松菜・キャベツ・白菜など ペラペラとした葉もの野菜は噛み切りにくく、口に残りやすいのでなるべく細かくきざみます。 特に葉の部分は繊維を断ち切るように、横だけではなく縦にも数回包丁を入れます。ほうれん草はゆでる前に切ることで、苦味の原因となるアクも抜けやすくなります。 <メニュー例>和えもの・おひたし・サラダなど   ★根菜類や歯ごたえのある野菜にんじん・ごぼう・玉ねぎ・ピーマン・きゅうり 硬い野菜は、以下の2通りの切り方を使い分けてみてください。 ■みじん切り 細かくきざみ、じっくりと炒めて煮込みます。食感が残らないよう、やわらかく煮込むのがポイントです。野菜の甘味やうま味が引き出され、少ない調味料でもおいしく仕上がります。  <メニュー例>ミートソースや麻婆豆腐、汁ものなど ■せん切り・細切り あえて食感を残した切り方です。ただし、口当たりがよくなるよう“繊維を断ち切る方向”に切るのがポイント。...

酸素の運び屋さん!幼児期の成長に大切な鉄分のレシピ ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「子どもの成長に必要不可欠な鉄分について」です。 こんにちは!「管理栄養士」の有本優美です。  鉄分が豊富な食材といえばレバーやほうれん草ですが、独特の風味や食感が苦手で、なかなか食べてくれなかったりしませんか。そうすると、子どもが鉄分を十分に摂れているのかが心配になったりしますよね。 そもそも鉄分って、どんな働きをしているのでしょうか? カラダの中にある鉄は60~70%が血液中に存在し、赤血球に含まれるヘモグロビンの成分として全身に酸素を運びます。鉄分は、二酸化炭素を回収してくれる大事なミネラルなんです。   鉄が不足するとどうなるの? 鉄分が不足すると「鉄欠乏状態」になります。さらに進展すると「鉄欠乏性貧血」という状態になり、次のような症状があらわれます。 ①疲れやすくなる②頭痛や動悸③めまい④さじ状爪(爪が薄く平坦になる)⑤脳に酸素がいかず忘れっぽくなる・ぼーっとする  幼児期に鉄分が不足すると酸素が全身に行き渡らなくなるので、発育の遅れに繋がるとされています。乳児期にはDHAなどの脳を構成する成分がどんどん脳に蓄積されますが、これらをうまく働かせる酵素に欠かせないのが鉄なのです。  さらに、鉄が不足していると赤血球の生産に優先的に使われるので、脳を含むそのほかの臓器への供給は後回しになります。 このことから、鉄欠乏状態が3ヵ月以上続くと精神運動発達の遅延に繋がり、次のような状態になる恐れがあります。  ①言語発達の遅れ②発語の遅れ③知能低下④注意・運動・認知・行動面の機能低下⑤睡眠覚醒リズムの乱れに関係(寝つきが悪い・むずむず脚症候群など) 脳やカラダを健やかに成長させるためにも、特に幼児期にはしっかりと鉄分を摂取したいですね。   鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類がある 【ヘム鉄】■赤身の肉やレバー、赤身の魚などの動物性食品に多く含まれる■吸収率は非ヘム鉄に比べて吸収されやすい 【非ヘム鉄】■青菜やひじきなどの植物性食品や、たまごなどに多く含まれる■吸収率はヘム鉄に比べて吸収されにくい 同じ鉄でも、ヘム鉄と非ヘム鉄では吸収率が大きく異なります。 普段の食事では、ヘム鉄か非ヘム鉄のどちらかだけを摂ることはありませんが、ほかの食材などを勘案しても、食事で摂った鉄の約15%程度しか吸収されないといわれています。 鉄分を積極的に取り入れるためには工夫が必要です。   1~7歳の子どもにとって1日に必要な鉄分量は? 乳幼児期の子どもにとって1日に必要な鉄分量を見てみましょう。 <具体的な食品と量に対する鉄分量>まぐろ(きはだまぐろ・生)100g⇨約2mg鶏もも肉(生)100g⇨約0.6mgほうれん草(生)1/2束⇨約2mg  調理方法によって鉄分量は変わりますが、例えばこれらをすべて食べたとしても約4.6mgです。下の写真とあわせて見ていただくと、かなりの量になることが分かると思います。 しかも食べた分がすべて吸収されるわけではないので、それを考えると脳やカラダが発育する乳幼児期には、しっかり意識して鉄分をこまめに摂りたいところです。鉄分が効率よく摂れて、どの年齢のお子さんも食べやすい、おすすめレシピをご紹介します! ほうれん草とじゃがいものポタージュ 材料 大人2人+子ども2~3人分 ・ほうれん草・・・1/2束(100g)・じゃがいも・・・中2個・玉ねぎ・・・1/2玉・コンソメ・・・キューブ1個(5g)・水・・・150ml(100~200ml調整)・牛乳・・・200ml(150ml〜調整)・塩・・・少々・バター・・・10g程 作り方 ① 下準備として、材料を以下のように切る。ほうれん草は5cm程の長さに切り、じゃがいもは皮を剥き5mm程の薄切りにして、玉ねぎは薄くスライスしておく。   ② 鍋にバターを入れて溶かし、じゃがいもと玉ねぎを加えて玉ねぎがしんなりするまで炒める。  ③ 水を加えてじゃがいもがやわらかくなるまで煮込む。火を止める少し前にほうれん草を加えて、さっと煮込む。④ 火を止めてミキサーやブレンダーで撹拌する。 ⑤ 鍋にもどして牛乳、コンソメ、塩を加え、味を整えて完成!  植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収率は低いですが、ビタミンⅭや動物性たんぱく質と一緒に摂ると吸収率がアップします。  また鉄は水に溶けだす性質があるので、ゆで汁をそのままスープにしたり、蒸したりするのがおすすめです。 意識して鉄分を摂り、全身に酸素を運んで元気に過ごしましょうね!  ...

子どもの健康を支える!いつもの食事の役割を知るコラム8選・カラダを作る編

homealではパパやママが抱える子どもの幼児期の悩みを、食を起点にサポートしていきたいと思い、この「homealマガジン」を作っています。 その中でも「homealの幼児食専門家にきく🥕」では、専門家の方に、毎回たくさんのアイデアや考え方、対処の工夫などをコラムを通して教えてもらっています。 いろいろなテーマのコラムがありますが、数が多くてどれから読めばいいの?と思うこともあるはず。 このコラムでは、お子さんのことで「こんなとき、どうすればいいの?」と悩んだり、疑問に思ったことのヒントがすぐに知れるように、各テーマごとにコラムをまとめてみました。 子育て中のみなさんの小さなサポートになりますように。   強い骨や歯をつくるカルシウム ◆カルシウム足りてる?毎日摂りたいカルシウム量についてhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/about-the-amount-of-calcium ◆カルシウム足りてる?メニュー編https://homeal.co.jp/blogs/magazine/easy-calcium-supplementation-menu   免疫力のカギを握る、腸と発酵食品のはなし ◆「腸」と「免疫」の不思議な関係。食の見直しで元気な毎日をhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/intestines-and-immunity ◆「発酵」のチカラを幼児食に。味噌の選び方と保存方法を知ろう https://homeal.co.jp/blogs/magazine/how-to-select-and-store-miso   良質なタンパク質!魚を食卓に取り入れるコツ ◆食卓にもっと魚を!冷凍を活用して、ラクして魚を食べようhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/lets-eat-fish   それぞれの食事やおやつの役割を知ろう ◆親子で一緒にしっかり食べよう朝ごはん!https://homeal.co.jp/blogs/magazine/lets-have-a-good-breakfast ◆大切で楽しい「おやつ時間」のはなしhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/important-and-enjoyable-snack-time ◆悩ましい子どもの偏食。年齢別の子どもへの声かけポイントhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/talking-points-by-age   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

おうちで実践!お当番制でお手伝いを始めよう 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは、園生活にならった「おうちでも実践できるお手伝い」です。 こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 保育園や幼稚園へ入園すると、家族以外の人との集団生活が始まります。「かして・どうぞ」の貸し借りや順番を待つなど、集団生活のルールに触れる機会が多くなります。 保育園や幼稚園では「お当番活動」を取り入れる園が多く、子どもたちが毎日順番にお当番を担当しています。お子さんの通う園でも、さまざまなお当番活動が行われているかもしれません。    なぜお当番活動をするの? お当番活動は親や先生などの「大人の真似をし始める」という、子どもの発達に沿った活動のひとつです。また、子どもの年齢が4、5、6歳と上がるにつれて、目的意識を持ったお手伝いができるようになっていきます。ねらいは次の通り。 人前に立つときに、緊張したり恥ずかしい気持ちになったりすることもあれば、うまくいかず悔しい気持ちになることもあると思います。 そういったさまざまな経験を経て、やり遂げた喜びを感じ、「みんなのためにがんばろう」という意欲を育むのがお当番活動の目的です。 お当番の仕事内容の一例をご紹介します。 <朝の会/帰りの会>★あいさつをする★日にちや天気を発表する★1日の予定を発表する★1日の楽しかったことを発表する <給食/おやつ>★テーブル拭きや配膳を手伝う★献立を発表する★あいさつをする <その他>★花や野菜の水やりをする★絵本を選ぶ★午睡の準備を手伝う さまざまな仕事がありますが、なかでも給食やおやつの時間に関する活動は、『食育』の観点からも多く取り入れられています。 食育は、「食事や食材に興味を持つ」ことの最初の入り口です。包丁を持つことや食材に触れることだけではないんですね。 お当番をきっかけに、食事の内容に興味を持ち「食べてみよう」という気持ちが芽生えやすくなるとされています。 保育園に通っているわが家の息子は年中さんになり、今年からお当番が始まりました。「明日はお当番さんなんだ~!」と楽しそうに話す姿を見て、おうちでもお当番を始めてみることにしました。   おうちで実践!お当番活動を始めてみよう まずは、何事も形から(笑)「お当番カレンダー」を作ってみることにしました。 ホワイトボードや画用紙などに日付を書き、「いつ」お当番をするのかを決めます。 お当番カレンダーは数字を書く練習にもなり、日付や曜日の理解にもつながるので一石三鳥!「あと何回寝たら○○だね」という未来の話も、カレンダーを使って可視化することでぐっと分かりやすくなります。 わが家では、お当番の日は親も子も余裕のある金曜の夜に決めました。 最初は毎日ではなく週に1回などハードルを低くすることで、取り組みやすくなります。お仕事内容は子どもと相談しながら一緒に決めていきます。 「何をしたいか」「何をしてほしいか」など、親子の意見を交換してみてください。 わが家のお仕事内容の一例はこんな感じです。◆配膳する前にテーブルを拭く◆お箸や食器を運ぶ◆今日のメニューの発表◆食べ終わった食器を運ぶ◆最後にテーブルを拭く ポイント①トレイで配膳 お箸や食器を運ぶときは、「トレイ」を使うのがポイントです。たとえ空っぽのお皿でも、トレイを使って運ぶとお仕事感がUP! 何か道具を使うことは、子どもにとって大人になった気分を味わえるので、やる気につながりやすいです。発達段階や年齢にあわせて、お子さんがやりやすい方法や適切な道具を取り入れてみてくださいね。 ポイント②メニューの発表 食事の前にお当番カレンダーに書いたメニューを発表してもらいましょう。 大人がお客さんになり、「今日のメニューは何かしら?」「おすすめは?」「どんな野菜が入っているの?」などとレストランごっこを取り入れてみるのも楽しいですよ。 メニューを発表することで、子ども自身も食事に興味がわき、「食べてみよう」という気持ちを引き出すきっかけになるかもしれません。   お当番カレンダーは成長にあわせてリニューアル わが家でもお当番カレンダーを取り入れてまもなく2ヵ月。トレイの持ち方もメニューの発表も少しずつですが、上手になっています。お仕事や頻度を増やすなど、そろそろ息子と一緒にお当番リニューアル会議をしようと思っています。 皆さんのおうちでも、園生活にならってお当番活動を取り入れてみてはいかがですか? 「食育」といっても、わざわざ特別なイベントをする必要はありません。毎日の食事の準備や片づけにお子さんを参加させてみてください。きっと将来、大人も子どももみんなで協力できる、そんな家庭になれるはずです。    ...

豆のチカラでタンパク質たっぷり!の時短おやつ 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「タンパク質が豊富な大豆を使ったおやつ」です。 こんにちは!「幼児食アドバイザー」「野菜ソムリエプロ」のますだすみよです。 胃が成長途中の幼児期は、一度の食事でたくさんの量を食べることができないので、おやつは食事を補う「補食」と考え、栄養面も意識して用意したいところです。 とはいえ、「おやつ」は子どもにとって、とても楽しみな時間!その気持ちを大切にしたいなぁとも思います。 今回は子どもも親もうれしい「大豆」の栄養に注目した時短で作れる簡単おやつをご紹介します。   カラダに大切な大豆の栄養って? 【大豆の栄養】 さまざまな栄養が含まれている「大豆」。特に成長が著しい、幼児期のカラダ作りに大切な「植物性タンパク質」が豊富です。 【大豆から作られる食品】 豆腐・味噌・醤油・豆乳・おから・納豆・油揚げ・きな粉……大豆を使った食品ってたくさんありますね! ただし、炒り大豆のような硬い豆やナッツ類は窒息や誤嚥事故のリスクが高くなることから「5歳以下の子どもには食べさせないで」と消費者庁が注意を促していますので気をつけてください。 参照:消費者庁|食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!   今回は、大豆から作られる食品を使ったおやつを考えてみました。豆腐ときな粉を使ったほんのり甘いおやつをご紹介します。   まんまる豆腐ドーナッツ  私が講師を務める子ども料理教室で人気だったレシピです。「また作りたい!」とリクエストされ、短期間に何度も作りました。 豆腐を使うとふんわりした食感になります。食べやすい!と子どもたちに好評でした。このレシピは、生クリームや砂糖を使用しますので2歳以上が対象です。また3歳までは小さく切って出してあげましょう。 きな粉をかければさらに栄養価アップですよ! 材料(作りやすい分量) ★ホットケーキミックス 200g★絹ごし豆腐         150g★卵             1個揚げ油        適量 トッピングきな粉・粉砂糖 作り方 ① ボウルに★を入れ粉っぽさがなくなるまでよく混ぜる。② 厚手の鍋、またはフライパンに高さ5㎝くらいの油を入れる。③ 180℃になったら、①をスプーン2本で形を丸く整えながら入れる。④ 菜箸で転がし、じっくり5分ほど揚げる。⑤ 冷めたらきな粉や粉砂糖をかけて完成。 *このメニューは卵なしでも作れます。*スプーンで生地を入れるときは油跳ねしないように低い位置から入れましょう。     にんじんパンケーキ豆腐クリーム添え 野菜も摂れるレシピです。にんじんはカロテンがたっぷり!のどや気管支の粘膜を守ってくれる働きがあります。葉っぱもカロテンや食物繊維が豊富です。葉付きにんじんが手に入ったら葉っぱも使ってみましょう。 材料(直径約10㎝5枚~6枚分) ~にんじんホットケーキ~★ホットケーキミックス   150g★卵            1個★牛乳           100㏄にんじんのすりおろし    大さじ2オレンジジュース      大さじ1にんじんの葉のみじん切り 約大さじ2(あれば)    ~豆腐クリーム~水切り絹ごし豆腐     100g砂糖           大さじ2~3生クリーム        100㏄...

噛むっていいことだらけ!咀嚼(そしゃく)力を育てよう「ひみこのはがいーぜ」〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「意識して噛む力を育てる」です。 こんにちは!「管理栄養士」の有本優美です。 食卓を囲んでいるとき、お子さんがちゃんと噛んでいるか気になることはありませんか?わたしは毎日のように「しっかり噛んでよー!」と声をかけています。 しっかり噛まずにまる飲みしてもどしてしまったり、硬いから、噛み切れないからと食べてくれなかったり……。 子どもの食べ方や噛む力は、子育ての悩みのひとつです。 今回は、噛む力を身につけることのメリットと工夫をご紹介します。   幼児期によく噛むことの大切さ 幼児期にしっかり噛むことには、さまざまなメリットがあります。特に重要なのは「歯並び」と「脳への影響」です。 ①よく噛むことであごが発達、将来歯並びがよくなる! 乳歯が生えそろった状態で隙間がないと、永久歯に生え変わるときに歯並びが悪くなるのでは?と心配になりますよね。 乳歯から永久歯に生え変わるまでの期間に、しっかり噛むことであごの発達を促せば隙間を作ることができます。きれいな歯並びを目指して、よく噛む習慣をつけましょう。   ②噛む刺激は脳にもGOOD! 日々発達している幼児期の脳は、噛むことでさらに刺激が伝わります。脳に刺激が伝わると血流がよくなり、脳のさまざまな部位を活性化させることにつながります。 人間の知性に関わる【前頭前野】と、記憶力に関係する【海馬】という部分は、物事を判断する力や集中する力を司る重要な部分です。幼児期からしっかりと刺激したいものです。 また、噛むことによって、脳内には緊張を和らげるセロトニンという物質が増えます。イヤイヤ期のストレスや、心と言葉の発達の狭間でイライラしがちな幼児期には、たくさん噛んでリラックスしてほしいですね。   もぐもぐよく噛むことのメリット「ひみこのはがいーぜ」 よく噛むことのメリットはほかにもあります! 学校食事研究会などが掲げている噛む効果の標語を紹介します。お子さんと一緒に、食事の際に確認しあってみてください。 ひ 肥満予防 よく噛むことで満腹中枢を刺激し、食べ過ぎを防止します。1口30回噛めるとすばらしいです!親子で一緒に数えながら、楽しんで挑戦してみてください。 み 味覚の発達 よく噛むと素材そのものの味がよくわかり、味覚が発達します。例えば、ご飯をしっかり噛むことでお米本来の甘さを感じられます。 こ 言葉の発音はっきり あごや口周りの筋肉が鍛えられ、口をはっきり開けてきれいに発音できるようになるといわれています。 の 脳の発達 よく噛むことで脳細胞が活性化されます。 は 歯の病気予防 噛むことで抗菌作用のある唾液がたくさん分泌され、虫歯や歯周病を防いでくれます。 が がん予防 唾液に含まれる酵素には、食品中の発がん性を抑える効果があります。 いー 胃腸快調 唾液が多く出ると、その中に含まれる消化酵素もたくさん出ます。さらに小さく噛み砕くことで、胃腸の消化吸収を助けてくれます。 ぜ 全力投球 ここぞというときに力を出せるのは、健康な歯と歯並びがあってこそ!歯並びと運動能力には関係があることもわかっています。 邪馬台国の女王であった卑弥呼が生きた弥生時代では、食事において噛む回数が現代の6倍だったともいわれています。卑弥呼はおそらくいい歯や歯茎をしていたのだろう……という想定から生まれた標語だそうです。 参考:学校食事研究会 月刊「学校の食事」 噛む練習におすすめのレシピ...

幼児のおやつに。冷凍もできる!保育園で人気のおやつレシピ~ homealの専門家にきく🥕

今回のテーマは「保育園で人気の幼児おやつレシピ」です。   こんにちは!「管理栄養士」「ジュニア野菜ソムリエ」の稲尾貴子です。 子どもが小さいうちは、胃もまだ小さく、一度の食事で食べられる量が限られていますよね。 すぐにお腹がすきますし、朝・昼・晩の3食だけでは栄養も不足しやすいので、3歳ごろまでは食事を補う意味での「おやつ」が必要です。 「おやつ」というと、市販のお菓子を想像する方もいるかもしれませんが、そうしたお菓子は、栄養があまり含まれていないこともあります。 脂質や糖質ばかりでカロリーは高い、という意味で「エンプティカロリー」と表現されることも。せっかくおやつを食べるなら、栄養のあるお菓子で空腹を満たしてあげたい。 今回は、栄養も満足感も得られる、甘くておいしい保育園での人気おやつを2つご紹介します。 とっても簡単に作れるお菓子なので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。   幼児のおやつ① マカロニきな粉 子どもたちの大好きなきな粉を、茹でたマカロニにまぶすと、手軽なおやつに早変わり!「茹でてまぜるだけ」という簡単なレシピです。 あたたかいうちに食べると、ホッとできるおいしさ。冷めて食べると、きな粉の甘さが際立ちます。 保育園のおやつ時間には、お皿に残ったきな粉まで、きれいに食べる子どもたちがたくさんいました! 材料(10人分) ・マカロニ・・・1/2袋・きな粉・・・大さじ3・砂糖・・・大さじ1・塩・・・少々 作り方 ① マカロニを表示時間どおりに茹で、ザルでしっかり水気を切る。② ボウルにうつし、きな粉、砂糖、塩を入れて混ぜ合わせ、完成。   茹でたての、あたたかいマカロニにきな粉を混ぜるのがポイントです。蒸気が出ているうちに混ぜることで、きな粉がしっとりし、マカロニにしっかり絡むので食べやすくなります。 マカロニは「ひだ」がたくさんあるタイプが、きな粉が絡みやすいのでおすすめです。 マカロニが食べられない小麦アレルギーのお子さんは、小さなおにぎりにきな粉をまぶすといいですよ。 きな粉は大豆の粉なので、そこからたんぱく質や食物繊維が摂れるがうれしいですね。 また、砂糖は粉末タイプの黒糖を使用すると味わい深くコクが出るので、量を控えたい方におすすめです。ただし、黒糖を使用する場合は、はちみつなどと同様にボツリヌス菌混入の可能性があるため、1歳未満のお子さんには与えないようにしましょう。   幼児のおやつ② にんじんのカップケーキ 緑黄色野菜の中でも、栄養豊富なのがにんじんです。料理に入っていると食べられなくても、おやつにしてしまえば不思議と食べられるお子さんも多いです。 にんじんに多く含まれるビタミンAは、油と相性が良く、一緒に摂ると吸収率を高めてくれます。そこでおすすめしたいのが、バター入りのカップケーキです。 保育園でも人気のカップケーキ。にんじんキライさんでもペロッと完食できてしまうので、ぜひ一度作ってみてください。 材料(10人分) ・にんじん・・・1/2本・ホットケーキミックス・・・1袋(150g)・卵・・・1個・牛乳・・・1カップ・バター・・・個包装タイプ1個(約8g) 作り方 ① にんじんは皮をむき、2~3cm角ぐらいの大きさに切り、フードプロセッサーで細かくする。   ② 卵、砂糖、塩、バターを加え、混ぜ合わせる。 ③ 牛乳を入れて混ぜる。その上にホットケーキミックスを入れ、さらに混ぜ合わせる。    ④ 180℃に予熱したオーブンで、カップに入れて約30分焼き、表面に焼き色がついたら完成。...

幼児期の食具と椅子の選び方&子どもが楽しめるお手伝いコラム7選・食事編 ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

homealではパパやママが抱える子どもの幼児期の悩みを、食を起点にサポートしていきたいと思い、この「homealマガジン」を作っています。 その中でも「homealの幼児食専門家にきく🥕」では、専門家の方に、毎回たくさんのアイデアや考え方、対処の工夫などをコラムを通して教えてもらっています。 いろいろなテーマのコラムがありますが、数が多くてどれから読めばいいの?と思うこともあるはず。 このコラムでは、お子さんのことで「こんなとき、どうすればいいの?」と悩んだり、疑問に思ったことのヒントがすぐに知れるように、各テーマごとにコラムをまとめてみました。 子育て中のみなさんの小さなサポートになりますように。   食事のときの椅子や子どもの食器選びのポイントは? ◆食べる環境を整える① 理想の姿勢と椅子選びhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/ideal-posture-and-chair-selection ◆食べる環境を整える② 食器・食具選びのコツhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/selecting-tableware-and-utensils ◆食べる環境を整える③ 便利グッズとのつきあい方https://homeal.co.jp/blogs/magazine/with-useful-childcare-products ◆「自分で食べる力」が育つ、手づかみからスプーンへのつなげ方は?https://homeal.co.jp/blogs/magazine/eating-out-of-hand-and-using-a-spoon   一緒に料理を楽しむ!楽しみながらできるお手伝いの工夫 ◆食育しながら大人もラクに。子どもが使いたくなる調理道具で一緒に料理を楽しむhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/cooking-tools-that-make-it-easy-for-children ◆「ちょっと待ってね」から、一緒にする家事へ。3歳でもできる料理のお手伝いhttps://homeal.co.jp/blogs/magazine/3-year-old-can-help-with-cooking ◆準備のいらないお手伝い。食べたい気持ちを引き出そう!https://homeal.co.jp/blogs/magazine/help-without-preparation     LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

旬を知ろう!スーパーで旬の食材を見分けるポイント 〜 homealの幼児食専門家に聞く🥕

こんにちは!「冷凍生活アドバイザー」「野菜ソムリエプロ」のみつはしさなこです。 料理や食育の場面では、よく「旬の食材を食べましょう」という言葉を目にします。とはいえ、行事などで旬の食材を使うことはあっても、毎日の食事づくりに意識して旬を取り入れるのは、意外とむずかしいですよね。 最近は小学校受験をする家庭も増えていますが、小学校受験では季節の食材が出題されることもあるようです。野菜や果物の旬は、食育の観点からも子どもへ伝えたい知識のひとつでもあります。 けれども、スーパーに並んでいる食材はいつも同じに見えたりもします。 そこで今回は、日常のお買い物でできる「野菜と果物の旬を知るポイント」をご紹介します。   野菜や果物の旬が分かりにくいのは、なぜ? スーパーなどでは、季節によって産地を変えたり、海外からの輸入品を仕入れたりすることで、基本的には一年を通して野菜や果物が手に入れられるようになっています。   そのため必要なものや食べたい食材、子どもの好物はいつでも手に入るのですが、一方で本来あるはずの「旬の食材」が分かりにくくなっているんです。 どうしたら旬の食材を知ることができるのでしょうか? 一見、いつも同じものが並んでいるように見える野菜や果物も、じつはよく見ると旬にあわせて変化しています。 スーパーで旬の野菜や果物を選ぶときのポイントを2つご紹介します。   ポイント① 国産の野菜・果物を意識して選ぶ 意識して国産品を選ぶことで、旬を食卓に取り入れやすくなります。 スーパーなどの店頭に並ぶ食材は、都道府県名や海外地域などの産地表示が義務付けられています。お買い物のときには産地表示を確認し、国産と分かるものを選んでみてください。 日々買い物をしていると、「あっ、海外産に変わったな」「国産なんて珍しい!」と気づく瞬間があるはずです。   いくつか代表的な旬の食材を紹介しますね。 【野菜と果物の旬】 かぼちゃ冬至で用いるため、冬野菜のイメージがあるが、主要産地である北海道では、夏〜晩秋が旬。冬に入るとメキシコやニュージーランド産が主流となる。 オクラ春〜晩秋まで出回る高知県産を除き、7月〜9月が旬。寒い時期はフィリピン産などが出回る。 りんご品種リレーをしながら8月〜翌年1月にかけて出回る。8月後半〜10月にかけては、つがる。10月以降はシナノスイート、ジョナゴールドが店頭に並ぶ。 11月〜冬にかけては、シナノゴールド、サンふじ、王林など。春〜初夏にかけては、国内で昨シーズンに収穫した貯蔵品やニュージーランドなどの輸入品が多い。 みかん代表的な温州みかんは10月〜12月が収穫時期。翌年1月以降も店頭には並ぶが、柑橘の旬である2月〜3月は、いよかん、デコポン、清見(きよみ)などの晩柑(ばんかん)類がメイン。 パイナップルフィリピンや台湾などの輸入品が主流だが、5月〜7月になると沖縄産のボゴールパインやピーチパインが出回る。 特に果物は、春から初夏にかけては国産の果物がぐっと減るなど、季節による入れ替わりが分かりやすいです。店頭の果物コーナーを定期的にのぞいてみてくださいね。   ポイント② 国産品の産地をチェックする 都道府県名をチェックしてみましょう。同じ野菜・果物でも、時期によって産地が変わっていることに気がつきます。 【野菜と果物の旬】 トマト・ミニトマト通年出回る定番野菜だが、冬はあたたかい九州や愛知県産が主流。一方、夏になると涼しい東北や北海道産が目立つように。 にんじん北海道産がよく知られているが、4月~5月は徳島県産の新にんじんが出回る。 キャベツ冬〜春にかけては愛知県産が多く、夏〜秋は気候が涼しい群馬県や長野県産に切り替わる。 ちぢみほうれん草一般的なほうれん草より甘みがつよい、地面をはうように葉が広がっている、冬のほうれん草。12月〜翌年2月が旬。 すいか4月頃から熊本県産が出回り始め、6月には鳥取県産・千葉県産、7月後半から山形県産へと、暑くなるにつれて徐々に産地が北上する。 旬の移り変わりを子どもと一緒に楽しもう 旬の野菜や果物は手頃な価格で手に入れやすく、栄養価が高いなどのメリットがあります。 日々の小さな移り変わりを旬の食材で知ることは、いつもの食事に変化や彩りを与えてくれるだけでなく、子どもにとっても食べものに興味を持つきっかけになります。...

春の野菜を楽しもう♪簡単お手伝いで野菜克服!? 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「春野菜を丸ごと楽しむ、簡単お手伝いレシピ」です。   こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 あたたかい日が増え、スーパーにも春野菜が並ぶようになりましたね。 春野菜といえば、鮮やかな緑色が特徴的。 食卓を華やかにしてくれて栄養もたっぷりですが、”緑色”というだけで苦手に感じてしまうお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。 春野菜の代表とされる、アスパラガス、レタス、そら豆にも、独特の香りや触感がありますよね。   料理のお手伝いは野菜に「触れる」チャンス! 苦手な野菜や知らない野菜がある場合、その食材を「好き」になるまでには次のような長い道のりがあります。 【食材を知る→興味をもつ→触れる→食べる】 好き嫌いの克服に近道はありませんし、決して「食べる」だけがゴールではありません。 まずは食材を知ること、次に興味をもつこと、触れてみること、そして最後に食べてみることを繰り返して、少しずつ好きへと向かっていくのです。 料理のお手伝いは、この【知る・興味をもつ・触れる】という苦手を克服する道順として、とても効果的な方法です。 今回ご紹介するのは、子どもが主体となって食材に触れながら調理ができる簡単レシピです。 包丁や火を使わないお手伝いなら、小さなお子さんにも安心して挑戦させてあげられます。 「自分でできた!」という経験が、最後の「食べてみたい」という気持ちにつながるといいですよね。 子どもが参加できるお手伝いポイントは、レシピ中に★印で示しています。パパ・ママが手伝ったり見守ったりしながら、ぜひ一緒に取り組んでみてくださいね。   アスパラガスのミモザサラダ ゆでたまごをミモザのお花のようにトッピング! 材料 作りやすい分量 ・アスパラガス・・・5本(100g)・ゆでたまご・・・1/2個~1個・オリーブオイル・・・小さじ1 【クリーミーマヨドレッシング】・マヨネーズ・・・大さじ1・牛乳・・・大さじ1/2・醤油・・・小さじ1/2 作り方 ① アスパラガスは根元の固い部分を切り落とし、根元から半分の長さまでピーラーで皮をむいて、半分に切る。② フライパンにオリーブオイルをひいて中火にかけ、アスパラガスを焼く。途中で転がしながら5~6分ほどじっくりと焼き上げる。③ 皿に盛り、★ゆでたまごをザルに入れてスプーンで押し当てるようにしてかける。④ 材料を混ぜあわせた、クリーミーマヨドレッシングをお好みでかける。 ゆでたまごをザルにぎゅうぎゅう押し当ててみましょう。ザルの裏側から見てみるのもおもしろいですよ! パラパラと散ったたまごはまるでミモザ(アカシア)のお花のよう。 ザルとスプーンという安全な調理道具だけでできるので、安心して挑戦させてあげられますね。 子どもにとっては何か道具を使ったお手伝いは、少しお兄さん・お姉さんになれた気分で達成感も大きくなります。   レタスとかにかまのモミモミのりサラダ 袋に入れて、モミモミ♪フリフリ♪ 材料 作りやすい分量 ・レタス・・・1/2個・焼きのり・・・1/2枚・かに風味かまぼこ・・・5本 A・ごま油・・・小さじ1・醤油・・・小さじ1/2・いりごま・・・大さじ1 作り方 ① ★レタスを食べやすい大きさにちぎり、袋に入れる。② Aを加えて袋の口を閉じ、★袋の上からレタスを揉むようによく混ぜあわせる。③ レタスがしんなりとしたら、★ちぎった焼きのりと割いたかに風味かまぼこを加えて、袋をふる。④ 全体が混ざったら器に盛りつける。 たっぷりのレタスをちぎって作る、包丁いらずのサラダレシピ。 のりをちぎる・かに風味かまぼこを割くという作業もお手伝いしてもらいましょう。すべての工程で子どもが参加できるので、「ひとりでできた!」という満足度も高まります。...

幼児期の味覚、「辛さ」はどのくらいがベスト? 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「幼児期の味覚と、辛さの目安」です。 こんにちは!「冷凍生活アドバイザー」「野菜ソムリエプロ」のみつはしさなこです。 離乳食を終えて幼児食に変わると、食べられるものが一気に増えて、大人といっしょに食事ができる楽しみも増えますよね。 一方で「味つけは大人と同じでもいいのかな?」「どこまで辛いものをあげても大丈夫かな?」と迷うこともあるのではないでしょうか。 体内の機能がまだ発達段階の幼児期は、大人とまったく同じものが食べられるわけではありません。 今回は、大人と子どもの味覚の違いや、成長に合わせた「辛さ」の目安についてお話します。   子どもと大人の味覚の違い 子どもは「辛さ」に限らず、大人よりも食べたものの味に敏感に反応しています。 これは味覚を感じる舌のセンサー(味蕾:みらい)の数が、大人と比べて子どもの方が多く、味や刺激が強く感じられやすいため。 大人が「自分にはちょうどいい味加減だ」と思って一口あげたお惣菜が、子どもには塩辛くて嫌がられた……という経験、みなさんはありませんか?  また、カラダの消化機能が十分でない幼児期から、大人が食べるような味の濃い料理や刺激の強い味に慣れてしまうと、塩分などがカラダに大きな負担となり、大人になってからの生活習慣病にもつながりやすくなります。 さらに、保育園や学校の給食に馴染めなくなってしまうケースもあるので、幼児期のうちの味付けには特に注意が必要です。   成長に合わせた、食べられるものの変化 では、どのぐらいの味付けが適切なのでしょうか。「離乳食期」「幼児食期」「学童期」と、子どもの成長に合わせた辛さの付き合い方の目安をまとめました。 薄味を好むお子さんもいるので、お子さんの様子に合わせて取り入れてみてください。 離乳食期/生後6ヶ月〜1歳半ごろ 咀しゃくと消化機能の発達に合わせた、噛みやすいもの、消化しやすいものを食べさせる。味付けは、素材の味やだしを基本とした薄めのものに。   幼児期/1歳半〜3歳ごろ 成長とともに少しずつ大人と同じものが食べられるようになるが、腎臓や肝臓の機能がまだ未熟。味は大人が「物足りないな」と感じる程度の薄さで。 醤油やケチャップ、ふりかけなどは味が濃くなりやすいので量に注意。また、消化に負担がかかりやすい油っこいものも控えめにする。    幼児期/3歳〜5歳ごろ だんだん大人の食べるものに興味を示すように。刺身など、生ものも食べられるようになる。 味付けは引き続き薄味が望ましいが、カレー粉(ガラムマサラや唐辛子の辛味が少ないもの)などの味は食が進みやすいので、風味付けに活用するのもあり。 また好き嫌いを示す時期でもあるので、声かけや環境に工夫して「苦手だけど食べられた!」という経験を増やせるように配慮する。   学童期/6歳ごろ以降 おおむね10歳ごろに味覚が完成。より辛味のあるスパイスや、唐辛子を使った料理も少しずつ試せるようになる。   幼児期のスパイスの使い方 幼児期におけるスパイス料理は、どのように考えたらいいのでしょうか。2歳以降から5歳ごろまでの目安として、代表的なものをピックアップしました。 スパイス編 ✔こしょう:肉や魚など臭み消しの下処理として少量使うのはOK✔からし、マスタード:辛くないタイプなら風味づけ程度に✔唐辛子、チリ:なるべく使わない✔ガラムマサラ:なるべく使わない✔タバスコ:使わない✔わさび:使わない 料理編 ・カレー:年齢や好みに応じて、幼児向け商品や甘口カレーなどとブレンドして味を調整する。可能であれば、大人と作り分ける。子ども用カレールウ程度の辛さを目安にしながら、少しずつ甘口カレーを足してみても。 ・麻婆豆腐:唐辛子を含む豆板醤などを使った料理は強い刺激があるので、学童期になるまではあまりおすすめしません。豆板醤(トウバンジャン)は使わず、甜麺醤(テンメンジャン)もしくは味噌をベースに作る ・エビチリ:豆板醤は使わず、ケチャップをベースにする...

【幼児の食事を調査】野菜好きは1歳児。一方、3歳児は野菜嫌い!好きな野菜2位は「にんじん」!1位は女性に人気のあの野菜

homealでは、1~6歳のお子さんを持つママパパを対象に「子どもが好きな野菜・嫌いな野菜・食べてほしい野菜・食事によく使う野菜・あまり使わない野菜」について年齢別に調査いたしました。   調査概要 調査期間:2022年3月28日~4月4日調査手法:インターネット調査調査地域:全国調査対象:1~6歳のお子さんを持つhomeal会員のママパパサンプル数:663人※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、「homeal(ホーミール)調べ」とご明記ください。   調査結果サマリー ・1歳児は約6割が野菜好き。一方、3歳児は3割超と少なめ。・幼児期の子どもが好きな野菜1位は「さつまいも」!・嫌いな野菜1歳児は「トマト」、2~3歳児は「ピーマン」、4~6歳は「セロリ」に。・子どもが苦手・嫌いだけど食べてほしい野菜、栄養が豊富な色の濃い野菜が目立つ。・子どもの食事によく使う野菜「にんじん」「タマネギ」「ブロッコリー」「かぼちゃ」が人気!・あまり使わない野菜は「セロリ」約7割。   調査の背景 「幼児期の6歳までに、子どもの脳は90%が完成する」と言われています。記憶力、集中力、自律神経などの一生に及ぶ知能や感情に影響を与えるこの時期だからこそ、お子さんの栄養バランスと生活習慣を整えてあげたいものです。 子どもの成長を考えて食事を作っているのに、子どもは「ピーマンは苦いからイヤ!」「ネギきらい!」などと言って、思うように食べてくれない。子どもの好き嫌いは、ママパパの悩みのタネになりがちです。 そこで、1~6歳のお子さんを持つママパパを対象に「野菜」について調査いたしました。   「1歳児は約6割が野菜好き。一方、3歳児は3割超と少なめ」 「お子さんは野菜が好きか」を尋ねたこところ、1歳児は「好き」「どちらかと言えば好き」が59.3%、2歳児は36.7%、3歳児は32.1%、4~6歳児は47.6%となり、1歳児は野菜好きが多いことがわかりました。また、3歳児は18.9%が「嫌い」と回答したことから、3歳児は野菜が苦手であることもわかりました。 次に、「お子さんは野菜を食べるか」尋ねました。ここでも1歳児は「よく食べる」「比較的食べてくれる」が70.0%(2歳:47.6%、3歳:45.3%、4~6歳:59.1%)と多い結果となりました。    「幼児期の子どもが好きな野菜1位は『さつまいも』!」 「お子さんの好きな野菜」について尋ねました。どの年齢でも「さつまいも」(総合:69.1%、1歳:76.2%、2歳:70.4%、3歳:64.8%、4~6歳:64.8%)が1位となり、特に小さなお子さんほど好きであることもわかりました。「にんじん」「とうもろこし」「かぼちゃ」も、どの年齢も半数以上のお子さんが好きと回答。甘みがあって食べやすい野菜が人気のようです。   「嫌いな野菜1歳児は『トマト』、2~3歳児は『ピーマン』、4~6歳は『セロリ』に」 逆に「お子さんの嫌いな野菜」について尋ねました。1歳児では、好きな野菜5位にランクインしていた「トマト(ミニトマト含む)」が嫌いな野菜1位に。2歳児・3歳児は「ピーマン」、4~6歳児は「セロリ」という結果になりました。「長ネギ」「なす」「小松菜」など、苦みや青臭さがあるような野菜が上位に上がりました。  「子どもが苦手・嫌いだけど食べてほしい野菜、栄養が豊富な色の濃い野菜が目立つ」 続いて「お子さんが苦手・嫌いだけど、本当は食べてほしい野菜」について尋ねました。1歳児は「トマト(ミニトマト含む)」、2歳児は「ほうれん草」、3歳児・4~6歳児は「ピーマン」が1位となりました。その他では、「ブロッコリー」「小松菜」「しいたけ(きのこ類)」など、子どもに嫌われがちだが栄養が豊富な色の濃い野菜が目立ちました。   「子どもの食事によく使う野菜『にんじん』『タマネギ』『ブロッコリー』『かぼちゃ』が人気!」 今度は「お子さんの食事によく使う野菜」について尋ねました。最も人気のある「にんじん」は80.4%(1歳:86.2%、2歳:83.1%、3歳:72.3%、4~6歳:80.0%)のママパパが回答。「タマネギ」「ブロッコリー」「かぼちゃ」は、幼児期のお子さんを持つママパパの半数以上から人気を得ています。 なぜよく使うのか尋ねたところ、「子どもが好きだから」「調理しやすいから」「栄養が豊富だから」「どんなレシピにも合うから」などでした。 「あまり使わない野菜は『セロリ』約7割」 逆に「お子さんの食事にあまり使わない野菜」について尋ねたところ、どの年齢でも最多だったのは「セロリ」でした。「ズッキーニ」「アスパラガス」「さやいんげん」「たけのこ」も上位でした。  あまり使わない理由として、「子どもが嫌い・苦手だから」「調理しにくいから」「レパートリーがないから」「メニューが限られるから」などが上がりました。    嫌いな野菜もおいしく食べられるhomealオススメのメニューを紹介! homealではお子さまの食べやすさや不足しがちな栄養素を意識してシェフや管理栄養士監修のもとメニュー作りを行っています。ご家庭で調理しづらいものや手間がかかるものでも湯煎やレンジ解凍で簡単に召し上がっていただけます。  赤ピーマンを使ったメニュー:イタリア風粗挽きパテとキャベツのシチュー風ストゥファート https://homeal.co.jp/products/stouffato-with-coarse-ground-italian-pate-and-cabbage   トマトとなすを使ったメニュー:白いんげんとグリルなすのカポナータ https://homeal.co.jp/products/caponata-with-white-beans-and-grilled-eggplant  ...

悩ましい子どもの偏食。年齢別の子どもへの声かけポイント 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「偏食に対する子どもへの声かけtips」です   こんにちは!「冷凍生活アドバイザー」「野菜ソムリエプロ」のみつはしさなこです。 「うちの子は○○が苦手」「いつも●●を食べてくれない」 せっかく料理を作っても、お子さんがまったく食べてくれないと辛いですよね。 このような悩み、きっとどのご家庭にもあるのではないでしょうか? 私もつい「食べなさい〜!」と言いたくなってしまいますが(笑)、ちょっとした工夫はやはり必要です。 今回は子どもに苦手なものを勧めるときのポイントや年齢別の声かけ方法を紹介しますので、できそうなものからぜひ試してみてくださいね。   きらいな食事を出すときのポイント 子どもがきらいな食べものを出すときは、「食べるハードル」をできるだけ低くすることから始めます。 その食材でおなかを満たすよりも、まずは「一口でも食べられればOK」と考えてあげましょう。 Point ★少量に留めておく★一度食卓に出して食べなくても、定期的に出し続ける★一口食べたら、おおいに褒めてあげる   一口食べるごとに褒めていくことで、「自分は食べられる!」という成功イメージにつながっていきます。 食べた後に「どうだった?」と聞いてあげると、「おいしかった!」という感想が返ってくることもあります。「食べてみたらおいしかった」という認識が定着すると、次も挑戦しやすくなりますよ。 また、食べなくても定期的に少しずつ食卓に出して、「これは食べていいものなんだ」と理解してもらうことも大切です。   年齢別「声かけ」のコツ① 乳幼児(離乳食完了期〜2歳) 離乳期が完了して幼児食が始まる頃は、同時にイヤイヤ期が始まる子も多く、食べさせるのも苦労しますよね。 私は子ども3人の乳幼児期を通して、こんなことを工夫していました。 Point ★家族やまわりにいる人と一緒に食べる経験を増やす★ぬいぐるみを使ったり、人形遊びを取り入れたりして気分を盛り上げる 特に私が大事だなと思ったのは「まわりにいる人と一緒に食べること」です。 「だれかと一緒に食べる時間を持つ」ことで、子どもたちはまわりを見ながら「食べ方」を学んでいきます。 実は私は1人目の育児では、とにかく子どもに食べさせるのに必死で、自分の食事は後回し状態でした。 下の子が生まれたことで、私も子どもたちと一緒に食事をするようになりましたが、振り返ると、長男よりも下の子たちの方が「好き嫌い」についてあまり大きく悩まなかったように思います。 平日の夜は忙しくて、大人はなかなかゆっくり食事ができないかもしれません。そういった方も、たとえば休日だけでも少し席について、お子さんに食べる姿を見せてあげてみてください。   年齢別「声かけ」のコツ② 幼児期(3歳〜) 保育園や幼稚園などで、お友だちとの集団生活の時間も増えていくこの時期。 人に自分の気持ちを言葉で伝えられるようになったら、大人の「声かけ」を工夫してみましょう。 Point ★「野菜を食べるとカラダが元気になるから、保育園に行ってたくさん○○で遊べるよ!」★「お魚は筋肉になるんだよ。たくさん食べると▲▲みたいに力持ちになれるよ」 保育園や幼稚園で好きな遊びや楽しみなイベントをイメージすると、子どもたちもワクワク感をもち、食べることに前向きになりやすいです。 また、上の学年のお兄さんやお姉さんに憧れがある子どもには、目指したい存在として具体的な名前を出してあげると、子どもたちもイメージしやすいです。ほかにも好きなキャラクターや憧れのヒーローなどもいいですね!  ...

食事に興味がなく、栄養バランスが心配。メニューに困っています 〜 おしえてhomeal🥕

homealの専門家に幼児食や子育てに関するお悩みや質問を聞いてみよう homealの品質やメニュー開発は、管理栄養士、保育士、品質管理士といった幼児食や育児に関するプロフェッショナルな人たちにより支えられています。 この「おしえて🥕homeal」では、みなさんからいただいた幼児食や育児についての質問やお悩みに、専門家の目線からお答えしています。 子育ては、ほんとうに正解がなく、同じ年齢でも子どもによってさまざま。小さなお子さんを育てるパパやママのちょっとした安心の場になればうれしいです。     今回は「食事に興味がなく、栄養バランスが心配。メニューに困っています」についてのご相談です。   homeal管理栄養士、稲尾です。 なんとか食べている状況や栄養バランスが心配、そして料理が上手くできないなどで悩んでいるのですね。 子育てに忙しく、料理をするための時間をしっかり確保できない日もあります。お子さんの機嫌によっては、食材を出して包丁で切るということさえ、なかなかできないときもありますよね。 栄養バランスをよくするには、ご飯やパン、麺類などの主食、お肉やお魚、卵や大豆製品などの主菜、野菜やきのこ、海藻類などの副菜を、毎食そろえて食べることが大切です。 例えば、親子丼や牛丼、チャーハンや炊き込みご飯、煮込みうどんなどはいかがでしょうか?丼ものやチャーハンは、これらすべてを1度に食べられるのでおすすめです。 キッチンに立てる時間が少ないようであれば、炊き込みご飯もおすすめです。 玉ねぎやにんじん、鶏肉などと薄口しょうゆを一緒に入れて炊くと、シンプルな炊き込みご飯ができます。 ほかには、トマトやトマトジュースと、コンソメを入れて炊くとチキンライスになります。 卵焼きや目玉焼きを乗せて食べるとさらに栄養アップです! 冷凍品でもかまいませんので、ブロッコリーやミックスベジタブル、好きな野菜やハム、ウインナーなどをコンソメやバターと一緒に入れて炊くとピラフのようになります。 サバ缶やツナ缶を入れるのも手軽な上、独特の生臭さも少なく、カルシウムも豊富なのでおすすめです。 また、みそ汁やコンソメスープ、ポタージュスープなどを少量でもいいので、毎食一緒に出してあげてください。 ワカメやきのこが食べられるようなら、手軽に食物繊維も摂れるのでおすすめですよ。もし負担になるようなら、市販のレトルト品などを薄めて使うなど、上手に活用してみてくださいね。 みそ汁やスープの水分や、発酵食品のみそは、便秘解消にも期待できます。 発酵食品は、みそや納豆、キムチ、ぬか漬けがありますが、お子さんには納豆がおすすめです。納豆ごはんにするときは、少し冷ましたご飯に混ぜるといいですよ。あつあつのご飯だとせっかくの乳酸菌が死んでしまい、効果が減ってしまいます。 便通が悪い、下痢になりやすいときは、乳酸菌やオリゴ糖、食物繊維が入ったヨーグルトや乳製品を、なるべく毎日摂るようにしてみてください。 2週間試して効果が感じられなければ、ほかの乳製品を試してみるなどして、お子さんのカラダに合った乳製品を知ってみましょう。 乳酸菌がしっかり身体で働いてくれると、免疫力も高めてくれます。 毎日の子育て、疑問に感じること、こんな方法でいいのかな?と悩むことってありますよね。そんなときはぜひお気軽にhomealへご相談ください。   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

スプーンで食べるのはいつから?「自分で食べる力」が育つ、手づかみからスプーンへのつなげ方 ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは、「幼児の手づかみ食べと、スプーンの使い方」です。 こんにちは!「管理栄養士」「現役の保育園栄養士」の椛嶋貴子です。 離乳食が完了する1歳半ごろの子どもは、まだまだ「手づかみ食べ」が多い時期。「スプーンを使ってほしい」というパパ・ママの気持ちもありますが、手づかみをすることによって、自分自身で食べる力を育てています。 具体的にどんな機能を獲得しているのか、またいつ頃、どのようにスプーンに移行すればいいのかを詳しく見ていきましょう。   幼児期は手づかみ食べで育つ。自分で食べる喜び 子どもはまだ道具を使って食べることができない時期から、「これが食べたい!」という意志をしっかりと持っています。 食べものを手で触って、口に入れる仕草を見せるのは、早いお子さんで生後9~11ヵ月ごろから。手をある程度自由に使えるようになるにつれて、実際の食事でも「手づかみ食べ」を始めます。 手づかみ食べは、自分の気持ちと行動がつながる、大きな喜びの瞬間です。「食べられた!」という達成感を得られることで、「もっと自分で食べたい!」という気持ちも育っていくでしょう。   子どもの手づかみ食べを分析!“頭”で考え、“手”や“口”を連動させて動かす 「手づかみ食べ」で起きていることを、もう少し詳しくみてみましょう。 このように、手づかみ食べはカラダのさまざまな機能を連動して使います。五感を使いながら、口までの距離感や食べやすい量を学んでいるんですね。 実はこれこそが「道具を使って食べる」のに欠かせないステップ。手づかみ食べをしっかりとすることで、スプーンやフォーク、お箸を使って食べるための土台ができあがります。   スプーンを持たせるのはいつ頃?どうやって持たせたらいい? 手づかみ食べを繰り返すなかで、次第に道具を使った食事ができるようになっていきます。手の発達に合わせて、適切な道具を選びながら、使い方をきちんと教えてあげるようにしましょう。 初めは、もっとも扱いやすいスプーンから始めます。 導入する時期の目安は、「スプーンを持ちたい意欲」が見られたら。 最初はうまく使えなくても、持てているだけで十分です。食事を食べさせているパパやママが一緒に持つ、ところからゆっくりと始めましょう。 その中で、子どもが自分で上手にスプーンを使えるようになるために、育みたい2つのポイントがあります。 ①しっかり肘を持ち上げられる 肩の可動範囲が狭かったり、腕の筋力がまだ足りないうちは、わきが締まり、肘が落ちたままになっています。しかし、つかみ食べを繰り返すうちに肩の関節の可動域が広がり、しっかりと肘が上がるようになります。そうなると、食事を口に運ぶ動きがスムーズになります。 ②手首をやわらかく動かせる 手首を自在に動かせるようになることも、スプーンを上手に使える要素の一つ。お皿に盛られた料理を狙いどおりにすくえるようになります。 目的のものをすくえる頃には、食事中のストレスも少なくなるでしょう。スプーンで食べたいものがすくえないイライラが減り、「これが食べたい」という気持ちを自分で満たすことができるからです。気持ちよく食べられるのは、お子さんにとってもうれしいことですよね。   スプーン食べの移り変わり スプーンの持ち方は、カラダの発達とともに変化していきます。 「パームグリップ」「フィンガーグリップ」「ペングリップ」に分けて、簡単にご紹介します。 パームグリップ 上から握るように持つ方法です。スプーンを持ち始めた頃は、おおよそこの持ち方をします。   フィンガーグリップ 上から握るように持ちながら、親指と人差し指の腹でしっかりはさみます。手指の発達が進み、指の力がだんだんとついてくると、このように持つようになります。   ペングリップ ペンを持つように親指、人差し指、中指の三本で持つ、大人と同じ方法です。この持ち方ができるようになるころには、体力や集中力もだいぶついてきて、最後までスプーンを使って自分の力で食べきれるお子さんも増えてきます。 より詳しい「手の発達の進み方」は、前回のコラムでお話しています。  ...

子どもと一緒に手作り味噌に挑戦してみよう! 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「子どもと遊びながら仕込む、手作り味噌」です。 こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 わたしは子どもが生まれてから、冬の手仕事として味噌づくりを始めました。「お母さん」らしいことをしてみたかった、というのが動機のひとつです。 子どもが大きくなったときに【毎年冬になるとお母さんと味噌づくりをした】と思い出してくれたらうれしいな、そんな想いがきっかけでした。 そんな味噌づくりも今年で5回目。4歳になる長男は「お豆をふみふみするんだよね」「次はこねこねだね!」と、回を重ねるごとに味噌がどのように作られているのかを理解しているように思います。   味噌づくりは子どもにとっても刺激がたくさん お母さん像への憧れから始めた味噌づくりですが、実際に行ってみると小さな子どもにとっても刺激がいっぱい! 工程はとてもシンプルですが、【発酵】という不思議な科学や【潰す・こねる】という遊びの要素まで含まれ、子どもの興味を引き出すポイントがたくさん詰まっています。 味噌づくりは「寒仕込み」といい、寒い時期に作るのが最もおいしくできるとされています。冬に仕込むことで、まずはゆっくりと発酵させ、夏になるとぐっと発酵が進み、また気温が下がったころに味が仕上がってくる、という流れです。 今年もそろそろ味噌づくりの季節がやってきました。すっかり手作り味噌の虜になったわたしが、子どもと作る際のポイントをあわせてご紹介させていただきます。   味噌づくりキットを選ぼう! 味噌の原料は【大豆・塩・こうじ(糀・麹)・水】の4つ。シンプルだからこそ、どの材料をどんな割合であわせるかにより味わいは異なります。初めての方は、ぜひ「キット」として販売されているものを選んでみてください。 まずはキット選びのポイントです。 キット選びのポイント ★できあがり量を選ぶ 手軽に作れる1kgのものから、たくさん味わいたい5kg以上のものまで……量が増える分、大豆をゆでる工程や潰す・混ぜるといった工程に手間がかかります。初めての方は少量から、慣れたら量を増やしていくのもいいですね。 ★こうじ(糀・麹)の種類を選ぶ こうじには、生こうじと乾燥こうじがあります。購入後、すぐに作る場合は生こうじで問題ありません。一方、乾燥こうじは保存が効くので、作るタイミングを選ばないのがメリットです。 また、原料として米か麦のどちらかを選びます。一般的に多く使用されるのは米麹。米の甘味がつよく、まろやかな味わいが特徴です(今回は米糀を使っていきますので、以降「糀」と表します)。 麦麹はあっさりとして、麦の香ばしい香りが特徴的。プチっとした食感が楽しめるので、ディップなどにするとおいしく食べられます。 ★糀歩合(ぶあい)を選ぶ 糀歩合とは、大豆に対する糀の割合を表します。一般的には、糀歩合が高くなると「甘口の味噌」と呼ばれます。大豆:糀=1:1の場合を10歩(ぶ)とし、歩合は6〜20程度と幅広く作られています。 普段使われている味噌が何歩なのかを確認し、お好みの歩合を選んでみてください。わたしは甘口が好みなので、糀が多めの17歩合で作っています。   味噌づくりを始めよう♪ 今回は山田鶴亀本店さんの「手作り味噌セット 北海道産大豆と糀三袋(麹歩合17)」を購入しました。糀歩合は17と甘め、できあがり量は約6.3kg、塩分11%のお味噌が作れます。 ※材料や用意するものは購入したセットに準じてご用意ください。※レシピ中の★印は、お子さんが参加できるポイントです。 材料 できあがり量 6.3kg ・生糀・・・2550g・大豆・・・1350g・塩・・・700g ※すべて「手作り味噌セット 北海道産大豆と糀三袋(麹歩合17)」に含まれています 用意する物 ・大きなザル・ボウル・圧力鍋(鍋でも可)・保存用の容器・重石用の塩・食品用アルコール 作り方 ① 大豆をよく洗い、大豆の量の3倍の水に8~10時間浸水させる。 ★水に浸ける前の大豆をいくつか残しておくと一目瞭然!子どもたちからは「こんなに大きくなるんだね!」と驚きの声が上がります。 ② 新しい水に代え、鍋を火にかける。アクを取り除いたらもう一度水を新しくして火にかけ、沸騰後に4〜5時間、大豆がやわらかくなるまで弱火で煮る。指で簡単に潰れる程度が目安。 ③ 煮上がったら煮汁を600ml程度残してザルにあげ、粗熱を取り、袋に入れて潰す。 ★さぁ、子どもたちの出番です。一緒にふみふみしてみましょう!温度や感触についてもぜひ話してみてください。「あったかい!」「むにゅむにゅしてる~」なんて声が上がってくるはずです。...

きっかけは絵本!?食事時間を楽しくする絵本の活用方法 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「食事時間を楽しくする絵本」についてです。 こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 みなさんはお子さんといつ絵本を読みますか? わが家では、寝る前に絵本を読むルーティーンがあります。繰り返し同じ本を読むことで、反応が変わったり、文字に興味をもったり。子どもの成長がわかるコミュニケーションツールだなと感じています。 絵本を活用することで、パパ・ママのお子さんの食事に関する悩みを軽くして、食事時間がもっと楽しくなるよう、今回はわが家の工夫をお話しします。   食卓から離れて、絵本を読もう 「食事に興味がない」「食べるのが遅い」「よく噛まないで食べる」「ごはんよりもお菓子やジュースを好む」「食べすぎる」……。 子どもの食事に関する悩みは尽きませんよね。 食事のたびに声をかけることに疲れてしまい、食事時間が憂鬱になってしまうことも。 そんな「食事時間に疲れたパパ・ママ」へは、まずは食卓から一度離れてみましょうとお話しています。そして、「絵本」を通してパパ・ママの想いを伝えたり、子どもの声を聞いてみたりすることをおすすめしています。 食事と絵本は一見つながりがないように思えますが、私はこれまで何度も絵本に助けられてきました。 子どもとの食事時間に悩みをもつ方に、ぜひ手に取っていただきたいおすすめの絵本をご紹介します。声がけ例と合わせて参考にしてみてくださいね。   『おやさい めしあがれ』 作:視覚デザイン研究所 絵:高原 美和 「めしあがれ!」の、繰り返しの言葉で、親子のやり取りが楽しめる絵本です。 「子どもの感性を育む絵本」として作られ、本物そっくりの食べものがページいっぱいに散りばめられています。 思わず食べたくなるようなイラストと、登場する食材の豊富さも魅力。『おやさい めしあがれ』では22ページの中に、なんと約70種類の野菜が描かれています。 また、旬の食材や季節の食事についても同時に学ぶことができます。 この『めしあがれ』シリーズは、お野菜のほかに、お弁当、パン、フルーツ、お菓子をそれぞれテーマにした全5種類があります。 お子さんの興味のあるものや、話題にしたいテーマから選んでみるのもいいですね!イラストが中心で文字は少なめなので1歳ごろから楽しめます。 ゆび指しを覚えたばかりの次男は「うぅ~!!」と言いながら、かぼちゃやにんじん、にこにこお顔がついたおにぎりをゆび差して、興味津々。 私と長男でそれらをつかむマネをして、一緒にモグモグ……。 「めしあがれ~パクパクパク~!」 そんな声掛けとともに一緒にモグモグ、親子で頬張っています。 この絵本のいいところは、なんといっても繰り返し食材に触れ合うことで、自分から「食べたい」という気持ちを引き出してくれるところ。 わが家では食事に誘っても、遊びに夢中でなかなか食卓へこない長男のきっかけ作りに大活躍しています。 メニューに使った野菜と同じ食材のページを開いて、「○○はどーこだ!」と野菜探ししながら食事に誘導します。 野菜探しという遊びをすることで、これから食事が始まることが無理なく理解できるようです。 ほかにも、絵本の中には楽しい仕掛けがたくさん。動物や虫の絵探しの要素も盛り込まれ、親子で夢中になれる絵本です。 まもなく4歳になる長男は、自分で読むことにも挑戦できるようになりました。「一緒に」「自分で」という読み方で長く楽しめる1冊です。   『うんぴ・うんにょ・うんち・うんご』 作: 村上 八千世 絵:...

食育しながら大人もラクに。子どもが使いたくなる調理道具で一緒に料理を楽しむ 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「お手伝いからできる食育」です。 こんにちは!「冷凍生活アドバイザー」「野菜ソムリエプロ」みつはしさなこです。 幼児になると、パパ・ママが料理している姿を見て「自分も一緒にやりたい!」となったりしますよね。 「少しずつお手伝いを経験させたいな……」と思うものの、仕事や家事、育児に追われて忙しいときは、なかなか実現できないことも多いかと思います。 「ぼくも料理したい」「わたしも使ってみたい」という、子どもの好奇心を大切にしつつ、親である私たちの食事作りがちょっとだけラクになる ”ながら食育” のレシピをご紹介します!   子どもがお手伝いに参加しやすい調理道具 子どもが扱う調理道具には、こんなものがおすすめです。 サラダスピナー ボウルとかごがセットになった、サラダ野菜を水切りする道具です。水切りしたい野菜を入れ、ふたをしてレバーをまわすと遠心力で水気を切ってくれます。 サラダスピナーはインターネット通販で、1,000円くらいから3,000円以上するものまで、いろいろな種類がありますが、どんなものでもOKです。 わが家で使っているのは300円ショップのもの。いつも子どもたちが夢中でぐるぐる回していますが、5年近く壊れることなく使っています。大人が手を添えてあげれば、2歳くらいからお手伝いができます。「1人でやりたい!」という子は、座りながら回すといいですよ♪ すり鉢セット すりごまを作るすり鉢セットは、子どもでも扱いやすいのでおすすめです。家庭によっては、市販のすりごまを使っている方も多いと思いますが、ごまの香りはすりたてが一番香ばしいので、食育も兼ねて子どもに任せてみてはいかがでしょうか。 幼児であれば、100円ショップで買った小ぶりなサイズがちょうどいい大きさかもしれません。少し力加減が必要なので、わが家では5歳の子どもが担当しています。 このサラダスピナーとすり鉢セットを使って、子どもと作れるサラダレシピを2品ご紹介します。 子どもが取り組める工程を多く盛り込んでいますので、大人の余裕があるときに一緒に作ってみてくださいね。   子どもと作る「ミモザ サラダ」 材料 ・レタス・・・3枚くらい・ゆでたまご(沸騰した鍋で約10分)・・・1個・きゅうり・・・1本・ミニトマト・・・4個・ドレッシング(お好みのものでOK) 作り方 ※①②は子どもが主体的に参加できます。 ① レタスをちぎって、サラダスピナーで水気を切る。② たまごをゆでて殻をむき、ポリ袋に入れて、手でもみもみしながら潰す。③ きゅうりは細切り、ミニトマトは縦四つ割に切る。④ ①〜③を皿に盛って軽く混ぜ、ドレッシングをかける。 子どもが盛りつけに挑戦するときは、「必ず手をキレイに洗ってから」と伝えましょう。 子どもが料理に参加することが大事なので、形や盛りつけがざっくりでも気にせずに、「わあーおいしそう!」と褒めちゃいましょう。   手作りごまマヨドレッシングサラダ 材料 ・水菜・・・適量・きゅうり・・・適量・ミニトマト・・・適量※サラダの材料はなんでもOKです。 A(ドレッシング)・いりごま・・・大さじ1・マヨネーズ・・・大さじ1・サラダ油・・・大さじ1〜1.5・醤油・・・大さじ1 作り方 ※①②③は子どもが主体的に参加できます。 ① 水菜をざく切りにして、サラダスピナーで水気を切る。② きゅうりは細切り、ミニトマトは縦4つ割に切る。③ すり鉢でごまをする。④ ③にA(ドレッシング)の残りの材料を加えて混ぜる。⑤ 切った野菜を器に盛り付け、ドレッシングをかける。 私の実感ですが、子どもは自分で作ると残さず食べるようになるので、ふだんはあまり食べないような野菜で挑戦してみるのもいいですよ。 食事を一緒に作り、「おいしいね!」と言いながら一緒に食べるのは、子どもにとって食育につながるだけでなく、じつは自分もラクになれちゃいます。 「食育」といっても、わざわざ特別なことをする必要はないのです。今回紹介したレシピや調理道具を参考に、料理の時間がより楽しいものになりますように。...

幼児のカラダの成り立ち② 「手指」「運動機能」「ことば」の発達から子どもの食を考える 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回は「カラダと心の発達から、幼児食を考える」がテーマです。 こんにちは。幼児食アドバイザーのますだすみよです。 一生のうちで、人のカラダがもっとも大きく変化する幼児期。前回は「歯」と「胃」の成長から、幼児食の考え方についてお話しました。 今回のお話は、子どもの「手指」「運動機能」「ことば」の発達です。これらの理解を進めることで、食のプロセスそのものを見直す機会になればと思います。   「手指」の発達と道具 乳児の場合は、9ヵ月ごろから食べものに自ら手を伸ばし、口に運びはじめます。 この「手づかみ食べ」は手指の発達を促し、食べものの感触を知るうえで大切なプロセスです。食後の後片づけなど、パパやママには大変なことも増えますが、スプーンからお箸へスムーズに移行するためにも、できるだけたくさんの体験をさせてあげましょう!   スプーン・フォーク 1歳過ぎくらいから、子どもの反応を見ながらスプーンデビューをしてみましょう。 ちなみにわが家の息子たちは、「食べたい」の欲求が強かったせいか、なんでも手で食べてしまい、なかなかスプーンが上手に使えるようになりませんでした。 そこで、手づかみできるおにぎりなどで少しお腹を満たしてから、スープなどでスプーンの練習をしていました。 一方で、手で直接食べものを触りたがらないお子さんもいます。野菜スティックやパンなど、持ちやすく手が汚れにくいものを用意すると、子どもも親もお互いストレスを減らせます。その子に合わせた工夫ができるといいですね。 大切なのは、まわりのお子さんと比較しないことです。焦らずにそれぞれのペースで取り組みましょう。   お箸 スプーンの持ち方が大人と同じになったら、お箸の練習を始めます。 ポイントは「指の力」です。 トングで消しゴムつかみをするなど、指先の運動をしてからお箸の練習に移る保育園もあります。年齢で決めるのではなく、しっかり指の力がついてから始めるといいでしょう。 また、お箸使いが上手になるころには、多くの子どもがお茶碗も持てるようになります。小さい手でもしっかり底を持てるように、子ども用のお茶碗を準備します。   「運動機能」の発達と心 手指以外にも、幼児期の運動機能は1年ごとに著しい成長を見せます。 1歳半から小学校にあがるまでの約4年間で「歩く」「走る」「ジャンプ」「片足ケンケン」、練習すれば「スキップ」などもできる子どももいます。 三輪車、ブランコなど道具を使った遊びもできるようになり、行動範囲も広くなるでしょう。 毎日の変化がうれしくなると同時に、こうした運動機能の発達による「心」の育ちが、食事のシーンにも影響を与えるようになります。 さまざまなことへの興味や、思い通りにならないもどかしさも出てくる時期。 「ほかのことが気になる」「がんばっていても、ちょっとずつしか食べられない」などの様子が、親からすると「遊び食べ」「ダラダラ食べ」に見えてしまうこともあります。 けれど、幼児期は失敗を繰り返しながら大人への階段を登っていく時間です。 子どもたちが「失敗したらどうしよう」「怒られたらどうしよう」と不安になりやすい時期だからこそ、傍にいる大人が「大丈夫だよ」と受け入れてあげることが大切。おおらかな気持ちで見守られるうちに、子どもは安心してまたチャレンジしてくれるようになります。 そのためにも、食事の際は「テーブルの下にシートを敷く」「エプロンをつける」「おもちゃを片付づけておく」など、大人が少しでもストレスを軽減できるように準備するといいですね。   「ことば」の発達と自我 およそ1歳ごろから「ママ」「パパ」などの単語(一語文)を自分で発するようになり、どんどん周りのことばを理解できるようになっていきます。 「すごいね!」「わぁ!言えたね!」とたくさんほめてあげましょう。大人に認められていると感じることで自信がつき、より「失敗」を恐れず積極的にチャレンジしてくれるようになります。 また個人差はありますが、2歳を過ぎるころには他人のものと自分のものの区別ができるようになり、「~(名前)の!」と主張することが増えます。 食に興味の少ないお子さんでも「~ちゃんのごはんだよ」と言ってあげると、よりスペシャル感が出て関心を持ってくれるかもしれません。 また、「これ、イヤ!」など自我の芽生えをはっきり口にする場面も増えてきます。がんばって作ったごはんを食べてくれなかったり、散らかしてしまったり……親がイライラすることもしばしば。 そんなときは作り置きや市販のものを上手に利用しながら、まずはお子さんと一緒に「おいしいね!」と食卓を囲むことを意識してみましょう。...

自分で食べる力を育てる!手の発達を促すために、親が手助けできること ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「手の発達の進み方」です。 こんにちは!「管理栄養士」「現役の保育園栄養士」の椛嶋貴子です。 自分で食べる力を育てるために知っておきたい「手の発達の進み方」。今回は手の発達がどのように進むのかを知ったうえで、発達を促すために親ができる手助けについてお話したいと思います。   手の発達は小指から進む 赤ちゃんが小さなものをつかもうとするとき、どのように手を動かすか、じっくり観察したことはありますか? 大人であれば親指と人差し指を使ってつまむところ、赤ちゃんは小指や薬指あたりを使ってつかもうとします。また、2歳の子どもに「何歳?」と聞くと、とてもぎこちなく手でピースサインを作ったり、まだうまくできずに両手を使ってピースの形にしたりすることがあります。 これは、手の指がまだ未熟な発達段階だから。 手の発達は、じつは小指側から進みます。このような発達の段階を知り、食事や遊びの中でうまく手助けすることで、自分で食べる力がしっかり備わるのです。   手の発達を助けるために親ができること 子どもの手の発達を助けるために、親はどのように手助けするといいのでしょうか?いくつかのポイントをご紹介します。 ★離乳食後期から幼児食の初期段階には、手づかみ食べをたくさんさせてあげましょう。それに合わせて、食器を上手に選んであげられるといいですね。 ★手づかみ食べを始めた頃は、ふちが立ち上がっているものを用意しましょう。まだ上手に食べものをつかむことができないので、皿のふちも使ってつかみやすくしてあげます。 ★指先が上手に使えるようになり、小さいものをつまんで食べられるようになったら、ふちの立ち上がりがないものに変えてあげます。皿のふちを使わずに、指先を意識的に使うようにするのがポイントです。 ★スプーンを使って食事ができるようになったら、しっかりと握れるように様子を見てあげましょう。細い柄のものが持ちやすい子もいれば、太いものがラクな子もいます。子どもの好みにあわせて最初は手全体で持てるように、スプーンを選んであげてくださいね。   手の発達を促す、オススメの遊び 手の発達に合わせた遊びも取り入れてみましょう。 手づかみ食べを始めたころは、ものをつかむ遊びを。例えば、つかみやすい大きさのものをポットンと穴に落として遊ぶおもちゃ、薄い布をひっぱりだす遊びは手全体を使って遊べるのでおすすめです。 指先でつまむようになったら、遊びで物をつまむ動きがあるものを。例えば、カード落としは最初こそ難しいですが、できるようになると集中して何度も繰り返し遊ぶようになります。 スプーンを使うようになったら、指先や手首を動かす遊びを取り入れるのがおすすめ。トングを使ってものをつまんで移しかえる遊びや、布をくるくると丸める遊びを取り入れるといいですね。   お箸を使い始めるのに最適な年齢は? 手の発達にあわせて、食具を選ぶことも大切です。特にお箸を上手に使えるようになるには、使い始める時期をしっかり見極めることが必要。 お箸は、親指・人差し指・中指を主に使います。お箸を上手に使うには、これらの指がしっかり発達していること、そして手首のやわらかさも重要になります。 保育園や幼稚園、ご家庭でも3~4歳頃にお箸を使い始めることが多いのではないでしょうか?でも、じつは3~4歳では早すぎる場合があるんです。 手の発達は小指側から進むので、お箸を使うときに必要な親指・人差し指・中指の発達が充分に進むのは5~6歳頃といわれています。 もちろん個人差があり、3~4歳頃に上手にお箸を使うことができるお子さんもいますが、うまく使えないのに無理やり早くから使ってしまうと、変な癖がつき「刺し箸」や「握り箸」など、間違った使い方をしてしまう原因になることもあります。 まずはスプーンを使って、しっかり食事を食べるようにしましょう。 そして、スプーンの持ち方も手やカラダの発達とともに変化していきます。だいたい3段階にわけて発達していきます。 ① パームグリップ上から握るように持つ ② フィンガーグリップ上から握るように持ち、親指と人差し指の腹でしっかりはさむように持つ ③ ペングリップ親指、人差し指、中指の三本でペンを持つように持つ さらに利き手と反対の手でお茶碗が持てるようになった頃に、お箸を使い始めるとベターです。 またお箸を使い始めたばかりの頃は、箸を使って食べるだけで疲れてしまうので、スプーンとあわせて使うのがおすすめです。 手の発達について知ると、今はどんな段階で、どのように手助けしてあげたらいいかの見通しが持てますよね。コラムを参考に、お子さんの様子を見ながらゆっくり進めてみてくださいね!   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲...

おやつ時間は最高の食育タイム?!大人がイライラしないクッキングの極意 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「おやつ時間と食育」についてです。 こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 おやすみの日の家族時間「なにをしよう?」と悩むことはありませんか。 わが家も公園、お買いものなど、いつも同じような過ごし方でマンネリ化しているなと感じています。夏休みや連休などはさらに悩ましいですよね。 そんなときに試してみてほしいのが、おやつクッキング! おなかもココロも満たされて、ついでに食育もできちゃいます。むずかしい作業は必要ないので大丈夫。ぜひ、お子さまと一緒に楽しんでくださいね。   食育とは? 食育にもなるクッキング……と言いましたが、そもそも食育とはなんでしょうか? 食育基本法では「子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身に付けていくためには、何より も「食」が重要である」としています。 さらにはこう続きます 「今、改めて、食育を、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる」…… おっと、なんだかむずかしい話になってしまいそうです。 ・食に関するさまざまな体験を経験すること ・食事や食べものを通して、親子で触れあって会話をすること 幼児期の食育は、食の場面を「親子で一緒に楽しむ」これだけで十分です。   どうして「おやつ」の時間が食育にいいの? 子どもと一緒にクッキングをしよう!と思っても、時間に追われがちな朝食や夕食のタイミングでは、なかなかむずかしいのが現状ですよね。 一方で比較的時間も気持ちにも余裕の持てるおやつタイムであれば、大人も子どももおやつを作ることだけに集中できますし、より楽しめるはず。 例えば「座って食べてほしい」「スプーンを使ってほしい」などの、ちょっと気になる食事マナーに関しても、このおやつの時間で声がけをしてみるのが効果的です。   私たち大人がイライラしないポイント 作業がうまく進まないと、子どもと楽しみたい気持ちとは裏腹に、イライラしちゃうこともありますよね。おやつクッキングをするときには、2つのポイントをおさえておきましょう! ①  キレイに作る、正しく作るは求めないこと。 ②  親子で担当作業を明確にし、子どもに役割を与えること。  レシピの作り方には(親)・(子)で役割を分担していますので、ぜひ参考にしてみてください。「失敗しても、いいよね」というゆるーい気持ちで、楽しく作ることが大切です。    ぷるるんスイカのドームゼリー ひっくり返せば歓声があがること間違いなし! ★3~5歳におすすめ! 準備する調理器具 ・包丁・まな板・スケール(はかり)・ボウル大・小 (小は容量400~500mlサイズ目安)・フォーク 材料(4~6人分) ・スイカ・・・正味300g(1/8個の半分が目安量)・砂糖・・・20~30g(大さじ3。お好みで調整)・粉ゼラチン・・・5g(小さじ2)・熱湯・・・50ml(1/4カップ)  作り方 ① スイカは皮と種を除き、一口大に切り大ボウルに入れる。(親)...

幼児のカラダの成り立ち① 「歯」「胃」の育ちから子どもの食を考える 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「歯と胃の発達から、幼児食を考える」です。 こんにちは。幼児食アドバイザーのますだすみよです。 幼児期の成長の早さには、ほんとうに驚かされますよね。歯が生えてきた!スプーンが使えるようになった!「ママ」「パパ」が言えた!……など発見ばかりの毎日に、私もワクワクしていた記憶があります。 食事については、一生のうちでもっとも大きく変化するのがこの時期です。その過程を「カラダの発達」とあわせて知ることで、よりよい幼児食の進め方のヒントが見つかるかもしれません! 今回は子どもの「歯」と「胃」の成長を【1歳半〜3歳まで】【3歳〜5歳まで】に分けて解説しながら、食について考えていきます。   1歳半~3歳頃まで 歯の成長 子どもの歯はおよそ1歳半ごろまでに、前歯が上下4本ずつ(合計8本)生えます。その後、奥歯・犬歯が上下左右に2本ずつ生え、合計16本になっていきます。 奥歯まで生えれば、口の食べものをすりつぶせるようになるので、自分で食べられるものが増えます。食材もやわらかいものから、少し歯ごたえのあるものに変えていけるといいですね。ただし、繊維の多いお肉などはまだ噛み切れないため注意が必要です。お子さんが無理なく食べられるよう、小さく切ってあげましょう。 2歳半から3歳ごろにかけて一番奥の歯が生え、合計20本の乳歯が揃います。 噛む力もだんだん強くなってくるので、弾力のあるものやシャキシャキしたものが食べられるようになります。   \ 噛む力がつくと良いことがいっぱい / ①唾液がいっぱいでることで、虫歯になりにくくなり、消化もよくなる②あごが発達し、噛む力が強くなる③歯並びがよくなる④脳が活性化する もちろん、乳歯の生え方には個人差があります。お子さんの歯の成長をよく観察して、成長に合ったメニューをあげるようにしましょう。   胃の成長 胃の容量は1歳の時点で300ml。3000mlほどある大人の胃に比べると、ずいぶん小さいことがわかりますね。(参照:時事メディカル『家庭の医学』) 胃の形もストンと縦長なので、1回の食事でたくさんの食べものをお腹に溜めたり、栄養素やエネルギーをカラダに蓄えたりすることができません。そのため、大人と同じ3回食ではなく、間食(おやつ)を含めた5回程度に分けて考える必要があります。   \ 間食は1回の食事と考えよう / ①間食は3回の食事の「補食」と考える②カロリーの高い牛乳は、飲み物ではなく「補食」として扱おう③お菓子よりも栄養素やエネルギーがしっかり摂れる、小さいおにぎりなどがオススメ 脂質を分解してくれる酵素(リパーゼ)は、乳幼児期には十分に分泌されていません。油やバターをたくさん使った料理を控えめにすると安心です。   3歳~5歳頃まで 歯の成長 3歳以降は、生え揃った乳歯を使って積極的に「噛む力」をつけていく時期です。食材もサクッとしたものからもちもちしたものまで、多様な食感に触れていけるといいですね。 大人と同じものも食べられるようになるので、食事内容の幅が広がります。例えば、ピザをスティック状にカットして食べやすくしてあげるだけで、パパママと同じメニューを出すことができますよ♪ ただし、食べることが楽しくなるにつれて食事時間が長くなったり、1日に何回も食べものを欲しがったりします。そうなると心配なのが、口の中の環境です。 食べものを長く口の中に入れておくと虫歯になりやすいため、注意する必要があります。   \ 歯みがきの習慣をつけよう / ①丈夫な永久歯に備えて、乳歯のうちから磨く習慣を!②「仕上げ」は弱めの力で。歯と歯の間や、付け根をよく磨こう...

野菜を好きになるヒント② 種を観察してみよう ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「種から野菜を好きになる」です。 こんにちは!「野菜ソムリエプロ」「冷凍生活アドバイザー」「江戸東京野菜コンシェルジュ」「メンタルフードマイスター2級」の増田智子です。 このコラムでは『野菜を好きになるには、野菜に興味を持つのが一番!』をテーマに、「へえ、野菜って面白いね!」と思ってもらえるような、簡単に実践できるヒントをお話しています。 コラムの後半では、今が旬!の野菜を使った簡単レシピもご紹介します。   まだまだ……じっくり観察してみよう 前回はブロッコリーのつぼみをクローズアップして観察してみたのですが、 さて、今回はなんでしょう? すぐにわかりますね(笑)。真っ赤なトマトを横に切ったところです。よーく見てください。大きいトマトにもミニトマトにも小さな種がいっぱい! 日頃、食事をしているときは気にならないと思うのですが、こんなにたっぷり種が入っていたんですね。  そして、ピーマンやキュウリやカボチャにもこんなに!! カボチャやピーマンの種は取ってしまうことが多いと思うのですが、キュウリはよーく見ると、食べられる部分に薄く白い種があります。 なんだかかわいい!!と思ってしまうのは私だけでしょうか? 特にピーマンの種。横に切ると断面がお花みたいに見えるんですよね。縦に切ったり、横に切ったり、切り方の角度で野菜の断面の見え方も変わってきますね。おもしろい!   種がある。いのちがある 野菜にはなぜ種があるのでしょう?野菜は植物だから、種を蒔いて、育てて、収穫されて、みなさんのキッチンに来ているんですね。 野菜は食材で、ごはんの材料。だけど生きている。 種がついているのを見ると、「いのち」をいただいているんだなあと感じます。 さて。料理のときに捨てちゃうピーマンの種、土に蒔いたら芽が出るのでしょうか?たぶん無理です(笑)。 理由は、子孫を残せるほど、種が十分育ちきっていない状態で収穫してしまうから。私たちが食べたい部分は、その状態のほうが柔らかくておいしいから。 なので、料理するときに取り除いたものをそのまま植えても、育てて収穫することは残念ながらできません。(完熟しているカボチャなどは例外) でも!「ちゃんと種があって、いのちがつながっている」ということを、観察しながら感じてくれたらうれしいです。 ほかの野菜にも種があるかな?どんな種は食べられる?お子さんとお話ししながら、探してみてくださいね。 ちなみに、この写真はマスカットの種を芽が出た葉っぱと一緒に撮りました。 じつは果物の種は、蒔いてみるとけっこう芽が出ます!果物は成熟した状態で出荷されるものが多いのです。……この話はまた改めて。   ミニトマトを使ったデザートレシピ 今回は、旬の野菜ミニトマトを使ったレシピをご紹介します! ミニトマトの冷たいデザート(調理時間5分:冷凍する時間をのぞく) 材料 ・ミニトマト・・・お好きなだけ・練乳・・・適量 作り方 ① ミニトマトはへたを取って洗う。② 冷凍保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍する。③ 凍ったミニトマトを水の入ったボウルに入れて皮をむく。★お手伝いPoint(びっくりするほど簡単にツルリと皮がむけます!楽しい!)④ 器に盛りつけて、練乳をかける。★お手伝いPoint 「★お手伝いPoint」のところは、小さいお子さんでもできます。 ミニトマトを冷凍させるだけでシャーベットみたいなデザートが完成です!トマトの酸味と練乳の甘味が合わさってお子さんも大好きな味に。わが家の定番おやつです。 トマトはサラダはもちろんのこと、煮込み料理、炒め物、トマトソースやケチャップなどいろいろな料理で使うことができる優れた食材です。 旬の時期にたくさん手に入れたら、使いきれない分は冷凍してみてください。デザートにも煮込み料理にも使えますよ♪ 次回も、野菜って面白い!と思えるお話をします。 LINE無料相談はこちら...

食事の環境を整える③ 便利グッズとのつきあい方 ~ homealの専門家にきく🥕

今回のテーマは、「子どもの食事における、便利グッズの使い方を考える」です。 こんにちは!「管理栄養士」「現役の保育園栄養士」の椛嶋貴子です。 育児をしていくときに、強い味方となるのが「便利グッズ」。食事のシーンでも、子どもが食べやすい椅子や食器、食具……たくさんの製品が販売されています。多くの家事をこなしながら子どもをみるには限界があるなかで、なくてはならない存在です。 しかし、そうしたグッズにばかり頼りすぎてしまうと、子どもの成長すべきところがうまく育たない可能性もあるんです。 今回は、子どもの発達を保証しながら便利グッズとどのようにつきあえばいいのか?を考えていきましょう。   育児の味方!「便利グッズ」 育児を助けてくれる便利グッズで、みなさんは食事のときにどんなものをよく使うでしょうか。 まずは、子どものお尻をすっぽりとはめ込むタイプの椅子。赤ちゃんのときから使っている方も多いのではと思います。カラダが固定されて食事のとき動かずに食べてくれるので、とても便利なグッズです。 テーブルに貼り付くお皿も、忙しいパパ・ママにはとても助かるアイテムですね。お皿の底に吸盤が付いていて、ちょっとやそっとじゃ動かないようになっています。 また、子どもが簡単に食べものをつまめる矯正箸は、幼児食期の子どもに持たせていることも多いのではないでしょうか。まだ手先がうまく使えないお子さんでも、自分で箸を動かして食べられるという優れものです。   でも“うまくできない”原因になることも どれも便利な育児グッズですが、一方でそれに頼りすぎてしまうと、お子さんの成長に影響が出てくることもあるのです。 実際に、わたしが保育園勤務のなかで経験した例から注意したい点を解説していきますね。    食事のときに姿勢が保てない 1歳児クラスのなかに、お昼ごはんを途中で切り上げることが続くお子さんがいました。食事のときに自分の姿勢を保つことができず、疲れてしまうようです。 ご家庭での様子を詳しく聞いてみると、食事中はいつもはめ込み型の椅子に座らせているとのこと。子どもが動き回ることもなく便利なので、赤ちゃんのときからその椅子だけを使っていたのでした。 実はこうしたはめ込み型の椅子は体幹を使わなくても座れてしまうため、全身を支える筋肉が発達せず、普通の椅子に座ったときにカラダを支えられなくなってしまうことがあります。このお子さんも「自分自身を支えて座る」という機能がうまく育っていなかったのです。 「体幹を鍛える遊びを積極的にする」などのサポートを保育園でおこなった結果、しっかり座って食べられるようになりました。   左手が出てこない 食べこぼしやお皿を落としてしまうことが多かった、3歳児クラスのお子さん。食器を扱うときに手を添えられず、左手はだらんとしたまま右手だけを動かして食事をしている状態でした。 保育士が「お皿を大切に扱ってほしいこと」や「左手を添えると上手に食べられること」をていねいに何度も伝えて、やっとこぼさずに食べられるようになってきました。あとになって「おうちではお皿がテーブルにくっついているから、左手を使わなくてもうまく食べられた」と本人から聞き、保育士ともども納得しました。   お箸の持ち方がすこし違う 「おうちでお箸を使っているから」と言い、保育園でも箸を使い始めた4歳児クラスの子。その様子を見ていると、確かに箸で食べものを口に運んでいるけど、なんだか変な持ち方をしていました。 ママから聞いた話では「上手に持てています」とのことだったので、正しい持ち方になおしてみたのですが、今度は変なところに力が入ってしまい、もとの持ち方に戻ってしまいます。ご家庭での環境をあたらめて詳しく聞き、矯正箸を使っていることがわかりました。 じつは矯正箸は、普通の箸とは違い、指の力を入れるべきところに力を入れなくても使えてしまいます。そのため普通の箸を持ったときに、力加減を難しく感じ、力の入れ方がわからなくなってしまうのです。まずはご家庭で矯正箸を使うのをやめてもらいました。 その後、食事中に箸を持つときは正しい方法で、難しいようならスプーンを使うようにしながら、成長に合わせて少しずつ練習。保育のなかでも、ピンセットでビーズを移すような指先を使うあそびを増やすことで、お箸を上手に持てるようになりました。   便利グッズとの上手なつきあい方 多忙な育児のなかで、「このアイテムなくては生活がまわらない!」ということも実際ありますよね。 手が離せない、近くにいられないというときには、パパ・ママの手間が省け、お子さんも「自分でできる」と自信につながる便利グッズを活用してもいいと私は思います。 でも、そのことで「成長した!」と思うのはちょっと気が早いかも……というのが今日の話です。 できないことを「できたふう」に見せてしまうのが、便利グッズのデメリットでもあります。保育園での例のように、頼りすぎた結果お子さんの成長を妨げてしまう場合もあります。 ですので、時間があるときには便利グッズを使わずに、お子さんの様子を見てあげることも意識してみてください。子どものカラダの機能は、成長に合わせてサポートしてあげることで促されていきます。お子さんのペースに合わせて、一歩ずつステップアップしていけるといいですね。   LINE無料相談はこちら...

保育園で人気のハンバーガーメニュー!自分ではさむ特別感で、苦手な野菜も克服のチャンス 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「自分ではさむ特別感!保育園で人気のハンバーガーメニュー」です。 こんにちは!「管理栄養士」「ジュニア野菜ソムリエ」の稲尾貴子です。 私は管理栄養士として、保育園や病院に勤務していました。今回は、そこで実際に作っていた、子どもたちに人気のレシピをご紹介します♪ 1歳ぐらいになると、自分の手で食べたい意欲が出てくるお子さんが増えてきます。手づかみ用に用意したパンやゆで野菜ならまだしも、スープや納豆まで、なんでも手づかみで食べたがって困るという経験をした方も多いのではないでしょうか?でもそれは成長とともに徐々におさまっていくものなので、余裕があるときは温かく見守ってあげましょう。 そんな自分の手で食べたい意欲でいっぱいのお子さんに、とってもおすすめなのが「自分で具をはさむ、手づかみパン」です。スプーンやフォークで食べられるようになったお子さんにとって、手づかみで食べることは、とても特別なこと。 手でつかみやすい食材を用意してお皿に並べてあげれば、あとは自分でパンにはさむだけ!いつもとは違う特別感のある食事をきっと喜んでくれるはずです。 苦手なものでもパクパク食べられる、保育園で人気のハンバーガーをご紹介します。   手づかみハンバーガー 材料 4人分 ・ロールパン・・・6個・ハンバーグ・・・6個(市販のものや、残りものでもOK)・レタス・・・4枚・ケチャップまたはソース・・・適宜 作り方 ① 小さめのハンバーグを作る。ロールパンにはさみやすい大きさがおすすめ。 ② ロールパンを真ん中で半分にスライスする。③ レタス、ハンバーグ、ケチャップまたはソースを好きな順番でパンにはさみ、完成。 レタスが苦手なお子さんには、代わりに千切りキャベツや薄切りのきゅうりを用意してあげましょう。噛み切りやすく、食べやすいのでおすすめです。 1歳以上のお子さん向けのメニューですが、年齢や好みに応じて、食材は、大きさを1/4または1/2に切ってあげると食べやすくなります。 保育園では危険防止のためピックを使用しません。でもおうちでは、好きなキャラクターのピックがついているのも特別感がでてよさそうですよね。使用する場合は、必ずおうちのかたが見守りながら食べさせてあげましょう。   市販品で手軽に作ってもGOOD ハンバーグだけでなく、ハムやコロッケ、魚のフライをはさんでもおいしいメニューです。どの具材も市販品やお惣菜があれば手軽に作れるので、疲れた日や忙しい日のお助けメニューになります。ハムやチーズをはさんでおやつにするのもいいですね。 ちなみに、アジフライバーガーは、魚が苦手なお子さんでもパクパク食べる保育園の人気メニューです♪ 自分ではさむメニューにする場合は、食べる前にイスの下に新聞紙などを敷くのがおすすめ。食べこぼしがサッと片付けられるので安心です。はさむ具材をいろいろと変えて、ぜひ家族みんなで楽しんでみてくださいね。   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

食事の環境を整える② 食器・食具選びのコツ ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「食べる環境を整えるための食器・食具選び」です。 こんにちは!「管理栄養士」「現役の保育園栄養士」の椛嶋貴子です。 食器や食具(スプーンやフォーク)を選ぶことも、食べるための大切な環境づくりのひとつです。子どもが自分で食べることを考えると、どのような食器・食具が適切でしょうか?成長に合わせた器や道具選びのポイントを、具体的にお伝えします。   食器を選ぶポイントは? まずは食器。わたしは、できれば陶器のものを選ぶことをおすすめしています。 陶器の食器は、扱いかた次第では簡単に壊れてしまうので、避けている人もいるのではないでしょうか?子どもの食器として安全性を第一に考えたとき、選ばれやすいのはプラスティック製ですよね。プラスティックの食器は壊れにくいほか、とても軽いのが特徴です。 しかしその軽さが、子どもにとっては扱いにくさにつながる場合があります。 プラスティック製の器は食事を入れてもそこまで重くならず、手で持とうとしたときに倒れやすかったり、スプーンですくうときにお皿が逃げていきやすくなったりします。 それに比べると陶器は重いので、ごはんが少ないときにも器が安定します。もちろん、雑な扱いをしてしまうと割れる可能性は高くなりますが、「自分で食べること」を練習する時期である幼児食期には、お子さんがストレスなく扱えるかどうかも重要です。 スプーンですくいやすい形状であることも、選ぶときの大切なポイント。ふちが立ち上がっていると、最後まで自分で食べやすくなります。 また、ふちが立ち上がっていても、外側にそれている器だとなかなか最後まですくえないので、内側に向かっているものがおすすめです。   食具を選ぶポイントは? 食具を選ぶときには、「素材と重さ」「形状」「大きさ」がポイントになっていきます。 素材と重さ お子さんが扱いやすそうなものを選ぶようにしましょう。細くて硬いもののほうが使いやすい子もいれば、太くて柔らかい素材が使いやすい子もいます。木製のお箸が使いやすい子もいれば、竹製が使いやすい子もいます。 選ぶときには、スプーンにしても箸にしても重すぎると手が疲れてしまい、食事に集中できなくなってしまうことに注意しましょう。できればいくつか試しながら、わが子にあったものを選べるといいですね。 形状 スプーンに関しては、先端のボウルの形状もしっかり見て選ぶようにしましょう。幅や深さが子どもの成長にあったものを使うようにします。 離乳食の完了ごろには小さくて深すぎないものを。その後しっかり口の力がついてきたら、少し大きくて深いものでも使えるようになります。 大きさ 食具全体の大きさも合っているか見てあげましょう。スプーンでも箸でも、長すぎると扱いづらいので、手の大きさに合わせて選ぶようしてくださいね。   食器・食具を使うときに、子どもに伝えたいこと どんなに子どもにとって良い食器・食具をそろえても、扱う本人がその大切さをわかっていないと意味がありません。食べるときに使う器やスプーンは、おもちゃではなく食べるための大切な道具ですよね。その大切さを伝えるためには、壊れない食器・食具は不向きです。 もちろん、どんなに雑に扱っても壊れないものはありません。プラスティック製の食器も投げたり、たたいたりしたら壊れてしまいます。けれど、「投げると壊れてしまうよと」ていねいに何度も伝えると、子どもにはちゃんと伝わるものです。 伝わるまでに、使っていた食器や食具が壊れてしまうこともあると思います。仮に何回も壊れたとしても、そのたびにしっかり伝えるようにしましょう。「子どもだからわからない」ではなく、「まだ難しいかもしれないけど、ゆっくりわかるようになってくれるといいな」という気持ちで話してみてください。誠心誠意伝えることで、子どもはしっかり受け止めてくれますよ。 食器選びは、子どもの食べる力を育てるためにとても重要です。扱いやすいもの、お子さんに合ったものを選び、食べる力をしっかりと育てたいですね。   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

食事の環境を整える① 椅子選びと理想の姿勢 ~ homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「幼児期における食事のときの椅子選びと姿勢」です。 こんにちは!「管理栄養士」「現役の保育園栄養士」の椛嶋貴子です。 園でも家庭内でも、食事のとき子どもを見ていて気になるのが、食べる姿勢です。集中力や咀しゃく力が大きく影響するので、食べる姿勢を整えることはとても大切。 今日のコラムでは、どのように座るのが適切か、理想的な椅子の高さやテーブルとの距離感などを解説します。 ポイントとなるのは、足の裏がしっかり床や足置きにつくこと。その理由も詳しく説明していきますよ。   食べる時の理想の姿勢は? 姿勢よく食べることには、ものをしっかり噛めたり、集中して食事ができたりとメリットがたくさんあります。では、実際にどんな姿勢が理想的なのでしょうか? まずは、テーブルに対してまっすぐに座る。基本的なことですが、とても大切です。小さな子どもはすぐにあっちをむいたりこっちを向いたり、周囲を気にすることが多いですよね。カラダをまっすぐ前に向けるだけで、集中して食べやすくなります。 その際、子どもの足を床や足置きにつくようにしましょう!足がぶらぶらすると姿勢を保つことができず、猫背になったり横を向いてしまったりします。 悪い姿勢を無理やり保とうとすると、本来力を入れなくてもいいところにも力が入り、座っているだけで疲れていきます。そうなったら、食事どころではなくなってしまいますよね。   食事用の椅子の選び方 次に、椅子を選ぶときのコツをご紹介します。食事の際の姿勢をただすには、「テーブルに合った椅子選び」が重要です。 テーブルと椅子の距離は、座ったときおなかの前に、こぶし一つ分の隙間があることが理想。ついくっつけすぎてしまいますが、ちょっと余裕があるくらいがちょうどいいのです。 また、テーブルに腕をおろしたときに、肘の角度が90度になる位置がちょうどいい高さだとされています。おへそと胸の中間あたりにテーブル面がくるはずです。 理想的なテーブルとの距離感を保つことができそうか、お子さんの使う椅子を改めて見直してみましょう。おすすめは座面と足置きの位置が調節可能なもの。成長に合わせて調整しながら、ずっと使えるものを選びたいですね。 また、すでに持っているけど調節が難しい場合には、クッションや足置きを追加して、テーブルとの適切な距離を保てるように工夫できるといいと思います。   食事の際のポイントは「足の裏」。床や足置きにしっかりつけよう なぜ「足の裏」を床や足置きにつけることが大切なのでしょうか? それは、足がしっかりと踏ん張れる体勢になっていることで、カラダ全体に力が入りやすくなるからです。咀しゃくもしっかりできるようになり、口の機能の発達も進みますよ。 もし、お子さんが「ものをうまく噛むことができずに、そのまま飲み込んでしまっている」と感じることがあれば、足の裏がしっかり床や足置きについているかを確認してみてください。 食べるときの姿勢は、集中力や咀しゃくする力に大いにかかわりがあります。食べてくれないときや、あまり噛まずに飲み込んでいるときって、食べものがよくないのか?それともおなかが減っていない?もしかしたら発達に問題がある?……など、直接の原因ばかりを考えてしまいがちです。でも、実はもう一つの視点として外側の「環境」を見直してみることが大切なのです。 食べる環境を整えることで、姿勢が良くなる。すると、しっかり食べることができるうえに、身体や口の発達も促すことができます。できることから少しずつ、お子さんの食事環境を整えてみてはいかがでしょうか。   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

子どもと一緒に食べるごはん。同じものを食べたい気持ちに寄り添う 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「子どもと一緒に食べるごはん」です。 はじめまして!「管理栄養士」「現役の保育園栄養士」の椛嶋貴子です。 保育園に勤務して10年ほど。多くのお子さんと関わる中で経験したことや、実際に園で工夫していることをhomealのコラムで伝えていければと思っています。 離乳食が完了し、食べられる食材の幅も広がってくる幼児食期。でも味付けや食材の大きさなど、まだまだ配慮が必要な時期でもあります。とはいえ、一緒に食べているママやパパと違うものを出すと、子どもは「あっちがいい」と同じものを食べたがりますよね。「同じものがいい」という、お子さんの気持ちに寄り添いながら、子どもの成長に合わせた調理のコツをお伝えします♪   同じものを食べたい気持ち  子どもの栄養によいもの、食べやすいものをと一生懸命子ども用に食事を用意して、ママやパパはちゃちゃっと作ったもので済ませよう! そんなときに限って、「あっちがいい!」と親と同じものを食べたがる……幼児食期によくある光景ですよね(笑)。 子どもってどんなことをするにも、同じものがよかったり、同じことをしてみたがったりと【同じ】が大好き。同じものが食べたい!という気持ちは、大好きなパパやママと同じ空間で、同じものを食べることでおいしいね」「あったかいね」と気持ちを共有したいという想いの表れなんです。 そうやって同じ気持ちを共有することで、親子の「愛着関係」を作っていくのです。 「子どもにはよいものを」と子どもだけ違うものを提供するのは、一見よいことのように思いますが、じつは孤食とも呼べる状況。一般的によく使う【個食】は、一人ぼっちで食べることを言いますが、ここでいう【孤食】とは、孤独な食という意味になります。 一緒に食卓を囲んでいても違うものを食べることで、同じ食体験ができない。この状況だと、どんなにおいしいものを食べていても、、子どもにとってはさみしい食事になってしまいます。同じ食べものを同じ空間で一緒に食べるということは、とても大事なことなのです。   調理のコツ①~食べやすいサイズに切る~ では、実際どのようにすれば同じものを食べられるのでしょうか?幼児食期の子どもに大人の食事をそのまま出すことは、まだ難しいです。手先の発達や、口の発達の途中なので、大人の食事のような大きさのものは食べるだけで疲れてしまいます。 まずは、同じ食事を子どもが食べやすい大きさに切ってあげましょう。調理の際でも、できあがりを食べやすく切ってあげてもOKです。   調味のコツ②~大人は後付け調味料で調節する~ 大人と子どもの食事を一緒に調理するとき、味付けはどうするの?と疑問になりますよね。味付けは、まずは子ども用にうす味に仕上げます。大人の分はあとで味を調整します。 お子さんの「同じのものを食べたい」という気持ちを大切にすることは、親子のきずなが深まることにもつながります。大人用と子ども用、同じ食事を作るのはむずかしいと感じるかもしれませんが、少しの工夫で意外と作れるものです。幼児食期における、親子の大切な食事時間を、親も子もストレスなく過ごせるといいですね♪   LINE無料相談はこちら アプリ限定情報や最新キャンペーン情報をいち早く通知でお届けします!📲 アプリDLはこちらから

「ちょっと待ってね」から、一緒にする家事へ。3歳でもできる料理のお手伝い 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「子どもにもできる調理のお手伝い」です。 こんにちは!「冷凍生活アドバイザー」「ライフオーガナイザー」「リユースオーガナイザー」の佐藤美香です。 小さなお子さんの「お手伝いしてあげる!」とはりきる姿、愛おしく頼もしいですよね。けれども、包丁や火を使うキッチンでのお手伝いは「危ない」と心配になったり、「あと片づけが大変になりそう」「早く食事を作って、食べさせたい」という本音もあったり……。 なにを任せるか考えているうちに、ついつい「ちょっと待ってね」の言葉が増えてしまうことってよくありますよね。 今回ご紹介するのは、そんなシーンでも小さなお子さんにお願いしやすい「調理のお手伝い」です。 毎日仕事や家事に忙しいパパやママ、お子さんに楽しく助けてもらっちゃいましょう! 地味に大変な「洗う・むく・とる」は、まとめてお任せ! 調理のたびに食材を洗ったり、皮をむいたり、不要な部分をとりのぞいたり。地味に大変な作業も、小さなアシスタントさんは喜んでやってくれるものです。せっかくなので、まとめてお願いしてしまいましょう!   洗う 野菜は、水をはったボールの中で洗ってもらうといいですよ。わが家では、キュウリのような洗いやすいものからお願いしました。大好きな水遊びの感覚で、楽しくお手伝いをしてくれます。 慣れてきたら、少し洗いづらい葉物の茎部分なども。 今では私より丁寧に洗ってくれています(笑)。大人が調理をする横で洗う作業に集中してもらえれば、「危ない」と心配することもありません。   むく 玉ねぎの茶色い皮むきもお願いしています。 皮をむくのは楽しいようで、集中してたくさんやってくれることも。むいた玉ねぎを入れる袋と、皮を捨てるための袋をあらかじめ広げておけば、後片づけも簡単です。   とる プチトマトのヘタ(じく)も、買ってきたらまとめて取ってもらいます。 ヘタ(じく)をあらかじめ取っておくことで、雑菌の繁殖を防ぐことができます。洗って水気をふきとり、野菜室に保管しておけば、食べたいときにサッと食べられるのもうれしいですね。  「たくさんの手順」は、作り方を変えておまかせ! 衣をつけてから揚げる「フライ」や、ご飯にお酢を混ぜてから作る「のり巻き」。たくさんの手順がある料理も、作り方を変えることで、お子さんにお願いしやすくなります。   フライ フライを作るときは、「小麦粉→卵→パン粉」の手順を「マヨネーズ→パン粉」に変えるだけで、グッと楽になります。 写真はアジフライを作ったときのもの。マヨネーズを広げたトレーの上に、アジをのせて「表と裏にマヨネーズをぬりぬりしてね」とお願いしてみました。 マヨネーズぬりが終わったら、パン粉を広げたお皿の上にのせ、上からパン粉をふりかけてもらいます。生の魚を触るのがおもしろかったようで、家族全員の分に衣をつけてくれました。   のり巻き 酢飯を作るのが面倒で、敬遠してしまいがちなのり巻き。じつは酢飯を使わなくても、おいしく作ることができます。 ポイントは、具材をプルコギなどの味の濃いおかずに変えること。酢飯ではない、ふつうのご飯で簡単にのり巻きが作れますよ。 わが家では、前日の残りご飯などで作ることもあります。時間に余裕ができることで、子どもに「のりの上にご飯をうすく広げてもらう」「具材を並べる」などの工程をお願いしやすくなります。 巻く作業は少し難しいようで、何度も巻きなおしたり、親も一緒にやったりすることがありますが、そんな時間も楽しいものです。 便利な道具や材料を使って、楽しくおまかせ! 最近は便利なキッチングッズがたくさんありますし、同じ料理でもより作りやすい材料を選ぶなどして、お子さんにどんどん助けてもらいましょう。   便利な道具 子どものお弁当作りで、「少しでもかわいらしくしたいな」と思うことがありますよね。けれども、朝から包丁で飾り切りをしたりするのは、ハードルが高いものです。 写真は100円均一ショップで見つけた道具を使って、ゆで卵を飾り切りしているところです。ゆで卵を転がすだけで、簡単に花形ができあがります。包丁を使わないので、安心して子どもにお任せできます。...

準備のいらないお手伝い。食べたい気持ちを引き出そう! 〜 homealの幼児食専門家にきく🥕

今回のテーマは「子どものお手伝いについて」です。 こんにちは!「管理栄養士」「乳幼児食指導士」「こども成育インストラクター」の藤原朋未です。 私は今0歳と3歳の男の子の子育て中です。専門家として乳幼児食のレシピ開発や料理教室などの活動をしているので、子どもの料理にはちょっとだけ自信があったのですが、わが家の長男は食べることに興味がない子でした……。 すっかり自信喪失してしまいましたが、そこから子どものカラダや心の成長と発達、食べ方や関わり方に関して学び直すことに。 子どもの『食べたい!』の引き出し方を日々研究しています。このコラムでは、わが家の実践方法をいくつか紹介いたします。   急いで作ったのに!全然食べてくれな〜い 平日の夜は戦場。寝かしつけまでに夕食・お風呂・歯磨き……と、やることが盛りだくさん。どんなに急いで夕食の支度をしても、子どもの”食べたい!”というやる気がないと、いつまでたっても手が伸びない、口が動かない。 どんどん時間がたって、イライラ。「早く食べなさ~い!」と大きな声を出してしまう。そんな日常は、きっとわが家だけではないはず。   まずは、食べない理由を考えてみた。 お腹が空いていない 夕食ができるまで待てない!お腹が空いた!そんな子どもの要求に対して、ついお菓子を与えてしまったりする夕飯時。ごはんもキチンと食べると約束したのに。もちろん、子どもは初めから約束を破ろうとは思っていません。食べる‟つもり“だったごはんも、お菓子でお腹が満たされてしまえば食べたい!という気持ちが薄れてしまうのは当然ですよね。 わかってはいるけれど、夕食の準備を進めるためにも(あげれば静かにしてくれるので)お菓子に頼ってしまう。結果、夕食のときには子どもはお腹が空いていない、そんな悪循環でした。 食事に興味がない 夕食の準備中、子どもはなにをしている? おもちゃで遊んでいたり、テレビを見ていたり、お菓子を食べていたり。そんな中で「ごはんだよ!」といきなり食事に誘っても、子どもは気持ちを切り替えられません。 食事のお手伝いをすることで、食事に興味が湧くというのはよく聞きますよね。ただ、お手伝いとなると準備や片付けが大変。野菜をちぎる、混ぜる、盛り付けるなど、どんなに簡単といわれる作業でさえも、わたしの気持ちと時間に余裕がないとさせてあげられませんでした。  そこで、準備がいらない、すぐにできるお手伝いをお願いすることにしました。 それは、味見のお当番さんです。   味見のお当番さんのやり方 ①   味見お当番を任命する。 ②   キッチンに誘い、味見をしてもらう。③   感想を聞く。 以上、これだけです(笑)。   味見のお当番さんのメリット 1. 準備が不要ごはん、みそ汁、炒め物のキャベツ、サラダに入れるかにかま…その日の食事に使う食材であればなんでも構いません。 2. お当番という役割がうれしい自分の役割があり、それを果たせたことで自信につながります。「お当番さんお願いします」「味見してくれてありがとう!」そんな声がけをすれば、役に立てたという達成感が得られます。 3. お腹が空いた!の対策にも効果的味見をしたことで少しくらいお腹が満たされても、食事の一部なので気になりません。子どもはこの後の食事との関りが持てるので”食べたい!”という気持ちにつながりやすいです。 4. キッチンで食べる、みんなより先に食べるという特別感いつもと違う空間で立ったまま食べる、そして1番に食べられるという特別感に子どもはわくわくします。このときに食事のマナーは気にしません。もしかしたら苦手な食材にも挑戦できるかも。  ...